インテグレーション(統合)は、外国人がスイス社会に居場所を見つけるための支援策を議論する中で、たびたび出てくる言葉だ。
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イタリア人移民がエリトリア人移民を支援 ベルンで文化交流
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スイスに住むイタリア人移民は、今でこそ現地の社会にすっかりなじんでいるが、異国での生活やよそ者扱いされるつらさを誰より良く知っているため、移民のお手本のような存在だ。そうしたことから、ベルンにあるイタリアのカトリック布教団が、近年増加するアフリカのエリトリア人難民の支援活動を始めた。同団体が開いたお祭りでは、料理とダンスで両国の移民が交流した。
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スイスは小国ながらも四つの公用語を持ち、外国人住民の比率が高く、国籍取得には長期間を要する。スイスは、基本的な価値の共有と寛容を促進し、社会的に好ましい規範を築くことによってそのアイデンティティーを維持している。
外国人法はここからダウンロード外部リンク(英語)できる。
難民申請者および国の支援を受けている外国人は、公用語の語学コース、職業訓練、専門職技能開発・育成プログラムを受ける義務がある。スイス国内における外国人社会の形成は、回避すべきものと考えられている。外国人のインテグレーションは連邦、州、自治体レベルで行われる。
インテグレーションプログラムの担当局一覧は連邦司法警察省移民局(BFM/ODM)外部リンク(独/仏/伊語)を参照。教育・職業訓練を担当する州当局の一覧は、州教育委員会代表会議(EDK/CDIP)外部リンク(英/独/仏/伊/ロマンシュ語)へ。
連邦移民局のサイトには スイスの日常生活などに対するよくある質問外部リンク(独/仏/伊語)も掲載。慈善団体Migrawebの「移民のためのウェブサイト外部リンク」(英語ほか15カ国語)にも、家族、保険、税金、交通など日常生活についての情報が満載。
英語を話せる人は多いが、まずはスイスの公用語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)のいずれか一つを習得しなければならない。公用語の習得は生活がずっと楽になる。スイス全土にある大手スーパーマーケット、ミグロ(Migros)が経営するミグロ・クラブ・スクール外部リンク(英/独/仏/伊語)や市民大学など成人向けの学校で語学コースを受講できる。
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ラクレットチーズの発祥地 知らなければ非国民
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チューリヒでカフェを営むイギリス人男性が、スイス国籍の取得申請を却下された。理由は「ラクレットチーズが生まれた州を知らなかったため」だ。
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スイス人口の25%を占める外国人 その内訳は?
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スイスに住む外国人の数は200万人以上。しばしば政治議論の対象となるこれらの「非スイス人」は、昨年の時点でスイスの人口830万人の4分の1近くを占める。では、これらの「非スイス人」とは、具体的にどんな人々なのだろう?グラフで解説する。
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スイスに住む外国人女性のための生活クラス「チューリヒレーベン」
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2014年の時点でスイスの人口は824万人。全人口の約23%が外国人だ。移民が多く住むチューリヒ市では、移住者が新しい環境に馴染み、外国での生活を快適に過ごす事ができるよう、様々な取り組みが行われている。その一つが、チューリヒで暮らす女性のためのインテグレーションコース「チューリヒレーベン(Zürich Leben)」である。ちなみにLebenとはドイツ語で、生活を意味する。今回はこのチューリヒレーベン(以下、レーベン)について、筆者の過去の体験も交えながらご紹介してみよう。
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本当に「移民は社会を脅かす」存在なのか
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移民に関する論議は、賛成派・反対派のどちらも偏見や憶測に満ちていることが多い。それはスイスに限らず、どこの国でも同じ状況だ。今年5月にスイスで出版された書籍「Neuland」で専門家らは、移民をめぐる論争を単なる「賛成論」と「反対論」で片付けるのは止めるべきだと主張している。
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