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クロス航空機墜落、チューリッヒ近郊で24人死亡

チューリッヒ郊外に墜落したクロス航空3597便 Keystone

ベルリン発チューリッヒ行のクロス航空3597便(アブロ・ジャンボリンRJ-100型機)が24日午後10時頃(現地時間)、チューリッヒ近郊に墜落、乗員・乗客33人のうち24人が死亡した。

乗客28人、乗員5人の計33人が乗っていたクロス航空3597便は、悪天候の中チューリッヒ空港へのファイナル・アプローチ中、空港の東約5kmの森に墜落、炎上した。チューリッヒ警察によると、乗っていた33人のうち死亡したのは24人で、10人の遺体は事故直後に、また25日中に14人の遺体が収容された。9人は墜落後自力で脱出したが、うち2人は重度の火傷、3人は比較的安定しており、4人は事故の「程度の割には元気」だという。33人のうちスイス人は10人で、ドイツ13人、イスラエル3人、オランダ2人、オーストリア、スウェーデン、スペイン、カナダ、ガーナ各1人。ドイツ人には米との二重国籍を持つ歌手のメラニー・ソーントンさんも含まれている(死亡)。

フライトレコーダーとブラックボックスは現場から回収され、警察が分析中だが、ハンス・バルテンスベルガー報道官によると、チューリッヒ警察ではテロの可能性は無いと見ている。3597便は、チューリッヒ空港の先月から使用開始になった新しい夜間着陸用滑走路Runway 28にアプローチ中に墜落した。当局は事故原因については一切のコメントをしていないが、クロス航空のパトリック・シャンドライン・スポークスマンは、「3597便の高度は異常に低かった。通常よりも300mも低く飛んでおり、それが着陸前に落ちてしまった原因だが、何故そんなに低く飛んでいたのかこれから解明しなければならない。」と述べた。シャンドライン氏によると、機長のキャリアは豊富で新しい滑走路への着陸も問題はないはずだ。クロス航空は82人乗りと97人乗り、2種類のジャンボリノ型機を保有しており、墜落したアブロ・ジャンボリノRJ-100型機は97人乗りの方。

クロス航空墜落の報告を受けたモーリッツ・ロイエンベルガー大統領は、「最近立続けにスイスを襲う惨劇の第5弾(同時多発テロ、ツーク州議会乱射、スイス航空破たん、ゴットハート・トンネル火災)」とショックを隠せない面持ちで、「次々と襲う惨劇に、言葉も無い。いつ終るともつかない悲劇に、悲嘆と苦痛でいっぱいだ。」と述べた。

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