スイス、イラクに外務省情報事務局再開
イラクの首都バグダッドのスイス大使館は、湾岸戦争以来9年間閉鎖されていたが、連邦政府は22日経済的・文化的活動のための駐イラク情報事務局を再開すると発表した。
イラクの首都バグダッドのスイス大使館は、湾岸戦争以来9年間閉鎖されていたが、連邦政府は22日経済的・文化的活動のための駐イラク情報事務局を再開すると発表した。
ジョセフ・ダイス外相は22日、湾岸戦争中に駐イラク・スイス大使館を閉鎖した結果、スイスはイラクの国内情報を直接入手できなくなってしまったと述べた。再開されるバグダッドの情報事務局には2人の外交官が常駐し、情報収集、人道と人権のモニターなどにあたる。が、バグダッドに大使を送る計画は当分無い。
情報事務局は、スイスのビザ発行、経済利益代表も務める。今までスイスはイラクに外務省の出先機関がなかったため、国連のイラク国民援助プログラムの一環としてイラクに食料品、機械などを輸出しているスイス企業は、他の欧州諸国とくらべて不利な立場にあった。スイスの今年の対イラク人道援助は400万スイスフランで、国連の世界食糧計画(WAP)、赤十字国際委員会、NGOを通して送られた。
スイスはイラクと外交関係を断交してはいないが、湾岸戦争中は安全上の理由からバグダッドのスイス大使館を閉鎖した。
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