スイス国内では週末、2週連続で大規模なデモがあり、数百人が街を練り歩いた
Keystone
新型コロナウイルスの影響がいまだ色濃いスイスでは週末、一般市民らが5人超の集まりを禁止するルールを無視してデモ活動を実施。警察が出動し、集会を解散させた。
このコンテンツが公開されたのは、
首都ベルンとチューリヒでは9日、数百人が抗議活動のため市内中心部に集った。バーゼル市内ではロックダウン(都市封鎖)に反対する約100人がデモをし、ザンクト・ガレンでも80人が同様の抗議活動をした。警察が出動し、拡声器などを使ってデモをやめるよう要請した。
ベルンで、2つの抗議グループが、ソーシャルディスタンシング(社会的距離)を守らず警察の警告を無視した。州警察はスイスの通信社Keystone-SDAに対し「数十人」に対して任意で事情聴取したと述べた。
ザンクト・ガレンでは、警察がデモに加わった14人の身元を確認した。デモは同日午後、駅に移動し、さらに18人が聴取を受けた。
スイスで週末、ソーシャルディスタンシングを無視してデモ活動が行われたのは、これで2週連続となる。
おすすめの記事
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
5月初めの週末、ベルンとチューリヒなど複数の都市でデモがあり、警察が解散させた。抗議行動は、3月中旬以降スイスで実施されている社会的・経済的な制限措置に反対するものだ。
人権団体アムネスティ・インターナショナルは、自由権の侵害につながるとしてこうした対応に抗議した。
11日、小中学校、全商業店、レストランが再開したが、大規模なイベントは8月末まで禁止され、一部の公共施設も6月まで閉まっている。
スイス国内の感染者は3万人を超え、1800人以上が死亡している。
おすすめの記事
グミベアが躍る「ロボケーキ」大阪・関西万博スイス館で展示
このコンテンツが公開されたのは、
動くクマのグミ、チョコレート味の電池――大阪・関西万博のスイス館では、ロボット工学者とパティシエ、ホテリエが合作した「ロボケーキ」が展示されている。
もっと読む グミベアが躍る「ロボケーキ」大阪・関西万博スイス館で展示
おすすめの記事
スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
このコンテンツが公開されたのは、
日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。
もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
おすすめの記事
フランシスコ教皇死去、スイス大統領が哀悼
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのカリン・ケラー・ズッター連邦大統領は、21日死去したローマ教皇フランシスコに哀悼の意を表した。
もっと読む フランシスコ教皇死去、スイス大統領が哀悼
おすすめの記事
WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
このコンテンツが公開されたのは、
世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。
もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
おすすめの記事
スイス外相、日本と中国を訪問
このコンテンツが公開されたのは、
イグナツィオ・カシス外相は日本と中国を公式訪問する。
もっと読む スイス外相、日本と中国を訪問
おすすめの記事
TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
このコンテンツが公開されたのは、
米誌タイムズの「2025年最も影響力のある100人」に、弁護士コーデリア・ベール氏がスイス人女性では唯一ランクインした。ベール氏は気候訴訟で異例の勝訴判決を勝ち取った人物だ。
もっと読む TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
おすすめの記事
ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス小売大手のミグロ(Migros)は14日、アッペンツェル・アウサーローデン準州ヘリザウにある1店舗を年中無休化すると発表した。
もっと読む ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ
おすすめの記事
ハイジのスイス館、150万人以上の来館者見込む 大阪・関西万博
このコンテンツが公開されたのは、
2025年大阪・関西万博のスイス館が、13日の開幕日に開館した。没入感のある展示空間でスイスの多様・卓越性を紹介し、150万人以上の来館者を見込む。
もっと読む ハイジのスイス館、150万人以上の来館者見込む 大阪・関西万博
おすすめの記事
スイス大統領、関税でトランプ氏と電話会談
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのカリン・ケラー・ズッター連邦大統領は、米国の追加関税について、ドナルド・トランプ米大統領と電話会談した。
もっと読む スイス大統領、関税でトランプ氏と電話会談
おすすめの記事
【トランプ関税】スイス経済相が米通商代表と初協議
このコンテンツが公開されたのは、
米国の関税措置をめぐり、スイスのギー・パルムラン経済相は7日、米通商代表のジェミソン・グリア氏とビデオ会議による最初の協議を行った。
もっと読む 【トランプ関税】スイス経済相が米通商代表と初協議
続きを読む
おすすめの記事
電車が通常ダイヤ再開、マスク姿の人は少なめ
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは11日、ロックダウン緩和の第2弾が始まった。公共交通機関のダイヤもほぼ通常に戻ったが、ベルン・チューリヒの主要駅では利用者の数がそれほど増えていない。マスク姿の人も少ない。
もっと読む 電車が通常ダイヤ再開、マスク姿の人は少なめ
おすすめの記事
コロナ後の学校再開 喜び、戸惑い混じる船出
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで11日、新型コロナウイルスに伴うロックダウン(都市封鎖)で休校が続いていた学校が約2カ月ぶりに再開した。一部の州を除き、小中学校の子供たちは教室に戻った。再開に関しては州によって状況が異なり、教師や親たちの不安はぬぐい切れていない。
もっと読む コロナ後の学校再開 喜び、戸惑い混じる船出
おすすめの記事
コロナ危機に脅かされるスイスの不法滞在者
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの流行により、もともと高い生活費で知られるスイスに暮らす推定10万人の不法滞在者が直面する問題がいっそう深刻になっている。
もっと読む コロナ危機に脅かされるスイスの不法滞在者
おすすめの記事
政府公認の感染追跡アプリに疑問の声
このコンテンツが公開されたのは、
ロックダウン(都市封鎖)緩和が始まった今、新型コロナウイルス感染の追跡はデジタルで行われる。スイス連邦議会は5日、感染追跡アプリの導入には法的根拠が必要だという動議を可決した。一部の人は、このアプリが日常生活に戻る一手になると期待するが、プライバシーの侵害を懸念する人もいる。
もっと読む 政府公認の感染追跡アプリに疑問の声
おすすめの記事
自由の制限は1年以上続く?スイスで長期化不安
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは新型コロナウイルスの影響で国民への行動制限が長期間に及んでいる。すでに緩和は始まったが、国内では個人の自由の侵害を懸念する声が強まっている。
もっと読む 自由の制限は1年以上続く?スイスで長期化不安
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。