制服に身を包み、歴史的戦いの再現を見守る兵士。ベルン軍は1798年、仏軍を相手に戦った。2017年3月5日撮影、ベルン州ノイエネッグで
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イタリア国境近くにあるヴァッレ・ダオスタ州に向かう一団。1800年5月、ナポレオンは第2次イタリア遠征の際にサン・ベルナール峠を越えた。2017年8月12日に撮影されたこの画像は、そのアルプス越えを再現した様子
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383メートル離れた狙撃手に、的のどこに当たったかを指し示す案内役グループ。ベルン州グッタネンのグリムゼル射撃大会にて
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(左)ライフルの銃身。2017年10月21日、ジュネーブのサン・ジョージスポーツ射撃場で(右)2017年8月14日、ベルン州グッタネンで行われたグリムゼル年次射撃大会の参加者グループ
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ジュネーブ射撃団体「アルケブス銃の訓練」のピストル「SIG P210」。2017年10月21日、ジュネーブで
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ジュネーブ射撃団体「アルケブス銃の訓練」のピストル「SIG P210」。2017年10月21日、ジュネーブで
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射撃団体「射撃ギルド」のメンバーが、アサルトライフルSG550の銃身をクリーニング。この後、銃を組み立てる。2017年9月23日、ティチーノ州で
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(左)2016年10月21日のベルン州トゥーンの軍の行事で、アサルトライフルSG550を持つ父と息子(右)2017年11月8日、ウーリ州リュトリの丘で行われた射撃大会で、自分のスコアを待つ射撃手
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グリムゼルの射撃大会で、的に当たった弾の跡。2017年8月14日、ベルン州グッタネンで
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シグ・ザウアー・プロのピストルで遊ぶ子供。2016年10月21日、トゥーンの軍事パレードで
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「モルガルテンの戦い」をしのぶ射撃大会で、70個の的が射撃手を待つ。2017年11月15日、ツーク州で
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(左)ライフルで狙いをつける射撃手。2017年11月15日、ツーク州モルガルテンで(右)2016年6月12日、ティチーノ州ルガーノでシャモニーをとらえたハンター
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国営の武器製造会社ルアグのスタンドで、エアガンを試す若者。2016年10月21日、ベルン州トゥーンで
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ヴァレー(ヴァリス)州サン・ベルナール峠で、自身のライフル銃を隣に置き、寝転がる狙撃手。伝統衣装を身に着けている。2017年8月12日、ヴァレー州で
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スイスでは現在、多くの射撃愛好家が、新しい銃規制による趣味存続の危機を感じている。スイスで射撃は最も人気のあるスポーツの一つだ。射撃の始まりは中世後期にさかのぼるが、特に19世紀に入ってから、スイス人のアイデンティティ形成で重要なポジションを占めるようになった。
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グラウビュンデン州出身の教育史専門家。主な関心テーマは政治、社会問題。
Didier Ruef(写真)& Andrea Tognina(文)
今月19日の国民投票では、銃の取り締まりを厳格化した欧州連合(EU)の新規制をスイスも踏襲するかどうかが問われる。スイスの射撃愛好家たちは、同案件が可決されれば、自分の趣味が維持できなくなると恐れている。たとえ連邦政府がEUに対し、スイスの伝統の特殊性を認めさせ、国の銃規制を尊重する例外規定を認めさせることができても、だ。
スイスの田園地帯を散歩したことがある人ならきっと、射撃場を見かけたり、アサルトライフル(自動小銃)を肩にかけた一般市民に出くわしたりしたことがあるだろう。
多くのスイス人は射撃をこよなく愛する。射撃クラブだけでも13万人が登録している。スポーツ射撃は国の伝統だと捉えられているのだ。伝説の国民的英雄ウィリアム・テルは息子の頭上に乗せたりんごを見事に撃ち抜き、ゲスラー代官から市民を解放した。
史実上も、射撃は19世紀初頭における近代スイスの国家形成に強く結びついている外部リンク。射撃クラブの活動の幅は、ナポレオンの時代から着実に広がっていった。1824年、最初の連邦射撃祭がアーラウで開催された。その後数年間で、祭りや射撃クラブは、初期のリベラル運動における重要な会合場所となった。
1848年に連邦国家が誕生し(任務外での射撃訓練も義務付けられていた)徴兵制が導入されると、新しい射撃場が国内全域に次々と現れた。
市民から愛好家まで
スイス軍に属する国民(男性)は、この若い自由主義国家のアイデンティティを構成する要素となった。国は射撃クラブに対し、兵士に射撃訓練の機会を提供するよう義務付けた。こうして軍の文化と、市民が武器に触れる文化は密接に関わり合うようになった。
20世紀末には、スイスの共和主義の典型ともいえる、市民と兵士の間の同一性は衰退した。だが、武器への情熱は依然としてスイス社会に広まったままだ。
一方で、スイスでは退役後も希望者は武器を自宅に保管しておくことができるが、そのような人は年々減り続けている。
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2019年5月19日の国民投票で、EUの銃規制法を非加盟国のスイスでも採用すべきかが有権者に問われる。スイス連邦議会は昨年9月、EUの新しい銃規制に適応した法改正案を可決したが、見直しを求めるレファレンダムが成立。シェンゲン協定の存続のために立法の修正を迫られるスイス政府は窮地に立たされれた。
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写真はすべて2016年と2017年に撮影された。
(独語からの翻訳・宇田薫&大野瑠衣子)
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スイス国内の銃の登録数が昨年比で9%増加したことがわかった。銃所持者本人が登録する国内プラットフォームで判明した。大衆紙ブリック日曜版が11日に報じた。
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スイスの銃規制法と銃の所持率の高さは、この国が銃を所持する権利や国民軍の必要性を深く信じていることと関係している。何世紀も前には、一部の州で、男性は銃を持っていないと結婚が出来ないと定めた法律もあったほどだ。しかし、最近の国民投票や欧州連合(EU)との合意によって、誰がどんな銃を所持していいのか、そしてそのリスクについて議論されるようになってきている。
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