老人性痴呆症が死因の第3位
スイスの死因のトップ3は、心筋梗塞、がん、老人性痴呆症だということが2007年の統計調査で明らかになった。
連邦統計局 ( DFI/OFS ) の調査によると、第1の死因が心筋梗塞であることは過去10年間変わらないが減少傾向にあり、一方老人性痴呆症が死因の第3位に初めて挙げられた。全般的に死者数が多少減少し、その結果平均寿命が延びているという。
老人性痴呆症、初めて死因の第3位
2007年の死者6万1089人を調査した結果、その37%が心筋梗塞で亡くなっている。しかし、これは過去10年間で15%減少し、10万人につき231人から161人になった。
第2の原因であるがんは26%を占めるが、これも過去10年間で15%減少し、10万人につき164人から146人になった。がんの中では肺がんが第1の原因で、がんによる死因の19% を占めた。
一方、死者の7%に当たる4000人が老人性痴呆症によるものだと診断された。この数は過去10年間でかなり増加し、10万人につき18人から25人になっている。増加の1つの原因として、現在この種の病気の発見が早くなっていることが挙げられている。
また、事故死が3782人で死因の第4位を占める。これは事故、自殺など、死因が病気に直接結びつかないものを指し、男性が2306人で女性の1476人をはるかに上回っている。全般的に事故死の数は過去10年間で多少増えているが ( +199人 ) 、自動車事故などは減少し、全体的な安全対策は効果を発揮しているという。しかし、事故死のうち自殺が36% を占め、残りは10 % が自動車事故、 50% が老人の転倒死など、さまざまな事故に起因するという。
swissinfo、外電
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