難民受け入れにさらなる規制
9月14日の新聞紙上でエヴェリン・ヴィトマー・シュルンプフ司法相は、難民申請は今後、在外スイス大使館では受け付けない方針であると明らかにした。
ドイツ語圏で発行される日曜版新聞の2紙のインタビューに応じヴィトマー・シュルンプフ司法相は、大使館でも難民申請を受け入れているのはスペインとスイス以外知らないと答え、今後スイスは、難民申請手続きはスイス国内の当局に限る方針で、法改正を求めるつもりであると発言した。
難民申請件数は増加
大使館で受理した難民申請件数は2004年には980件だったのが、2007年には2652件に増加した。ヴィトマー・シュルンプフ司法相によると、スイス国内に申請を限ることで、経費は大幅に削減できるという。なぜ今まで申請手続きを国内に集中しなかったのか疑問だと同司法相は答えた。
また、クリストフ・ブロッハー前司法相が難民増加を批判していることに対し、
「( 前任者の時代には ) 年間承認件数の上限を1万件程度と見当をつけたわけだが現在は、上限は1万3500件に相当する。申請件数が上下する現状で、上限を設定することは非現実的である。現状は再検討される必要がある。重要なのは受け入れの是非の決定をスピードアップすることだ」
と反論した。
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