スイスの視点を10言語で
老後

定年後の移住

男性と女性がそれぞれの部屋に出入りしている
Christof Schürpf/Keystone

スイスは定年後の生活環境と社会保障が最も充実している国の1つだ。だが、スイスで老後を過ごそうとする外国人には相当の資金が必要だ。

欧州連合(EU)および欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国の国民は、本人と家族の生活費を賄うのに十分な資金があると証明できれば、定年後にスイスで暮らす滞在許可証を取得できる。また、スイスでのあらゆるリスクをカバーする医療・傷害保険への加入が義務付けられている。

EUEFTA圏外の第3国(英国や日本を含む)の国民は以上の条件に加えて、個人的にスイスと特別な結び付きがあることを証明しなければならない。例えば、過去にスイスでの長期滞在歴がある(休暇、就学・留学、就労など)、スイスに住む近親者と親しい関係にある、など。自己資産の管理を除いて、スイスの国内外を問わず営利活動を行うことは認められない。

滞在許可証は移住予定の州の移民当局に申請しなければならない。5年間有効のB(一時滞在)許可証が交付される。滞在許可証は上述の条件を満たす限り5年毎に自動更新される。

国籍によっては、在外のスイス大使館・領事館で事前に査証(ビザ)を取得する必要がある。

関連リンク

スイス行政ポータルサイト「ch.ch外部リンク」:無職の外国人(定年退職者を含む)がスイスで暮らすための条件(英・独・仏・伊・ロマンシュ語)

連邦移民事務局(SEM):EUおよびEFTA加盟国の国民に関する手続き外部リンク(英・独・仏・伊語)

外国人統合法:第28条外部リンク(英・独・仏・伊・ロマンシュ語)

連邦移民事務局(SEM):スイスへの入国条件外部リンク(英・独・仏・伊語)

仏語からの翻訳:江藤真理

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部