スイス連邦内閣は25日、4~7月に810万回分の新型コロナウイルス感染症ワクチンを調達し、7月末までに希望者全員が1回目の接種を受けられるようにすると発表した。
このコンテンツが公開されたのは、
内閣は今回の決定で、遅れが指摘される国のワクチン接種プログラムに弾みをつけたい考えだ。国内では昨年末に接種が始まったが、これまでに供給されたワクチンは140万回分で、全人口の約5%が2回の接種を受けられる量にとどまる。
内閣によると、75歳以上と高齢者施設スタッフのうち希望者全員が、今月中旬までに1回目の接種を受けた。重症化しやすい高リスクグループの人は、4月後半までに最初の接種が受けられるという。
追加で確保する810万回分のワクチンは、国内で承認された米モデルナ製、米ファイザー・独ビオンテック製のもの。ファイザーとモデルナの代表者が会見に出席し、予定通りに供給できると述べた。ファイザー・スイスの担当者は、3月末までに200万回分を供給すると語った。
モデルナは6月末までに約600万回分を供給する。
政府はまた、それ以外のワクチンが承認された場合、供給量ははるかに増える可能性があると述べた。スイスは計5社に3500万回分を超えるワクチンを注文済みだ。
英アストラゼネカ製のワクチンは、医薬品承認機関スイスメディック(Swissmedic)が承認審査中。独キュアバック、米ノババックスは承認申請していない。スイスメディックは最近、米ジョンソン・エンド・ジョンソンの1回接種型ワクチンを承認したが、スイス政府は同社と供給契約を結んでいない。
ギー・パルムラン連邦大統領は会見で、ワクチン接種を迅速に実施しなければならない、と繰り返した。連邦保健庁は、1日当たり約7万人に接種を行う目標を掲げる。国内では現在、1日当たり2万人が接種を受けている。
おすすめの記事
国民投票に向けた署名がまたも偽造
このコンテンツが公開されたのは、
医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。
もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
おすすめの記事
スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
このコンテンツが公開されたのは、
1964年東京オリンピックで銀メダルを勝ち取ったスイス人柔道家のエリック・ヘンニ(Eric Hänni)さんが25日、86歳で死亡した。スイス柔道・柔術協会が発表した。
もっと読む スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
おすすめの記事
スイス、「若すぎる」子犬の輸入を禁止
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは来年2月1日から、生後15週未満の子犬の商業輸入を禁止する。安易なネット購入を抑止するのが狙い。
もっと読む スイス、「若すぎる」子犬の輸入を禁止
おすすめの記事
スキー初心者泣かせのT字型リフト 生誕から90年
このコンテンツが公開されたのは、
スイス発祥で、今も国内のスキー場で使われているT字型リフトが23日、東部ダボスの地で誕生から90年を迎えた。発明直後から急速に普及したが、現在ではチェアリフトへの転換が進む。
もっと読む スキー初心者泣かせのT字型リフト 生誕から90年
おすすめの記事
スイス、原発新設を解禁へ 政府対案まとまる
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は20日、原子力発電所の新設解禁を求めるイニシアチブ(国民発議)に応え、解禁を盛り込んだ対案をまとめた。
もっと読む スイス、原発新設を解禁へ 政府対案まとまる
おすすめの記事
スイス航空救助隊Rega、クリスマスの出動急増
このコンテンツが公開されたのは、
クリスマスを挟んだ12月24〜26日、スイス航空救助隊Regaの出動件数(国外向け含む)は前年比20%増の150件超に上った。
もっと読む スイス航空救助隊Rega、クリスマスの出動急増
おすすめの記事
スイスとEU、今後の二国間関係について合意
このコンテンツが公開されたのは、
スイスと欧州連合(EU)は20日、貿易や労働、人の移動自由などのルールを盛り込む二国間条約の締結に向けた交渉を完了したと発表した。
もっと読む スイスとEU、今後の二国間関係について合意
おすすめの記事
クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
このコンテンツが公開されたのは、
クレディ・スイスが経営危機に陥った責任を追究するスイス連邦議会の調査委員会は20日発表した報告書で、原因は長年にわたる経営上の不始末にあったと結論付けた。
もっと読む クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
おすすめの記事
世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ベルナーオーバーラント地方のシュテッヘルベルクとミューレンの間に、世界一急勾配のケーブルカーが開業した。
もっと読む 世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
おすすめの記事
2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は11日、カリン・ケラー・ズッター副大統領兼財務相(急進民主党、60歳)を新大統領に選出した。新副大統領にはギー・パルムラン経済・教育・研究相(国民党、65歳)が選ばれた。
もっと読む 2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
続きを読む
おすすめの記事
スイス政府、ワクチン接種証明書を発行へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦保健庁は24日、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が済んだ人に証明書を発行する方針を発表した。今夏までに導入する予定。
もっと読む スイス政府、ワクチン接種証明書を発行へ
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
スイス 米J&J製コロナワクチンを一時的に承認
このコンテンツが公開されたのは、
医薬品規制機関スイスメディック(Swissmedic)は22日、米製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルス感染症ワクチンの使用を承認した。国内で承認されたワクチンはこれで3種目。ただスイスは同ワクチンを購入していない。
もっと読む スイス 米J&J製コロナワクチンを一時的に承認
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。