フェデラー 3年ぶり全豪オープン制覇
テニス世界ランク1位のロジャー・フェデラーが3年ぶり4度目の全豪オープン優勝を飾った。
1月31日の決勝戦ではスコットランドのアンディ・マリーと対戦し、6‐3、6‐4、7‐6 ( 13:11 ) で勝利を手にするとともに優勝賞金210万豪ドル ( 約1億6800万円 ) を獲得した。
マリーのグランドスラムを阻む
フェデラーのストレート勝ちとなったこの試合は2時間41分で決着がついたが、第3セットはタイブレークに持ち込まれ、最後は接戦となった。マリーは一時、5‐2と第3セットを大きくリードしたが、巻き返しのチャンスを逃し、タイブレークでも6:4、7:6、9:8、11:10とリードしたにもかかわらず、5回のセットポイントを生かすことができなかった。
マリーとのこれまでの対戦成績は4勝6敗。マリーにも優勝のチャンスは大いにあったが、今回の試合ではフェデラーはミスのない安定したプレーを見せ、2008年全米オープン決勝に続いてマリーの初グランドスラムタイトル獲得を阻んだ。一方、フェデラーのグランドスラムタイトルはこれで16となり、世界ランク1位も連続268週と、ピート・サンプラスの286週まで18週に迫った。
父親になって初めての4大大会優勝を飾ったフェデラーは、試合後のスイス国営テレビドイツ語放送のインタビューで
「自分のプレーの質としては2005年がベストの年だったと思うが、今回の大会では ( 最近、連続して2回負けた ) ニコライ・ダビデンコやジョー・ウィルフリード・ツォンガ、その前にはレイトン・ヒューイットにも勝ち、非常に満足できるプレーだった」
と答えた。
翌2月1日の各朝刊のトップにはフェデラーの写真が大きく載せられた。スイスドイツ語圏の全国日刊紙「ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング ( Neue Zürcher Zeitung ) 」や「ターゲス・アンツァイガー ( Tages Anzeiger ) 」では「16回目のグランドスラムタイトル」という見出しが写真とともに第一面を飾った。
一方、イギリスの経済新聞「フィナンシャルタイムズ ( Financial Times ) 」は「ダブルフォルト マリーのグランドスラムを2回頓挫させたフェデラー」という見出しを打ち、74年ぶりにイギリス人がグランドスラムを制覇するという夢が水泡に帰したことを残念がった。
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