スイスの救助隊 ハイチへ
1月12日にハイチで大地震が発生した後、スイスは即座に救助隊をカリブ海へ送った。国際赤十字社・赤新月社連盟は、この地震でおよそ300万人が被害にあったとみている。
パイロット3人と看護士1人のほか、スイス赤十字社のメンバー7人から成る緊急援助チームは13日朝、ハイチに向けて飛び立った。赤十字のメンバーには医師も1人含まれている。
現地は大混乱
ミシュリン・カルミ・レ外相は13日記者会見を開き
「医療、水、仮宿泊施設に関する専門家からなる第2グループを明日、50トンの救援物資とともにハイチへ送る予定」
と述べた。
しかし、救助犬を持つ救助隊の投入はないもよう。連邦外務省開発協力局 ( DEZA/DDC ) のトーニ・フリッシュ副局長は次のように述べた。
「現場は大混乱に陥っている。インフラが破壊されているため、60人から100人もの人間を送ることは不可能だ。通信状況も非常に悪く、道路は不通。空港の乗り入れにも限度がある」
外務省のウェブサイトによると、第1グループは現地で開発協力局の救援計画事務所やスイス大使館を後援する予定。14日朝の国営ラジオドイツ語放送のニュースによると、同グループは現在、サントドミンゴでハイチ入りを待っているところだ。
ハイチのスイス人についてカルミ・レ外相は
「ハイチにはおよそ150人のスイス人が住んでいる。しかし、現在その安否は確認されていない」
と語っている。
カリブ海に浮かぶ島国ハイチは12日、マグニチュード7の地震に襲われた。震源地は首都ポルトープランスの近く。赤十字国際委員会 ( ICRC ) は、およそ300万人が被害にあったとみているが、死者の数などはまだ不明。
swissinfo.ch
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