スイスでは、来年行われる食品衛生法改正に伴い、ミルワーム(主にチャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)やコオロギ、イナゴが食品として販売され、またレストランでも食べられるようになる。(SRF/swissinfo.ch)
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スイスは、欧州連合(EU)と足並みを揃えるため、 2016年前半にも食品衛生法の改正を行う見通しだ。ただし、 昆虫とわかる形で販売するという条件付きである。そのため、昆虫を加工した食品は許可の対象外になる。
これまでミルワーム、コオロギ、イナゴは、ペットの餌として主に販売されてきた。
法改正を後押ししたのは2013年に発表された国連リポートだろう。この中で昆虫は、人類の未来の主な食糧源として奨励された。
昆虫を常食としているのは、主にアフリカ、アジア、南米に住む約20億人の人々だ 。また、1千種を超える昆虫が世界の8割にあたる国で食されている。
昆虫は肉に比べて飽和脂肪酸が少なく、たんぱく質の割合が高い。また、飼育が環境に及ぼす影響も小さい。
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