なぜミーアキャットやペンギンがスイス南部に生息しているのか?巡回アーティスト「クラッキング・アート・グループ」がやってきたからだ。
このコンテンツが公開されたのは、
クラッキング・アート・グループ外部リンクはプラスチック製の動物などのインスタレーションを世界各地の公共の場で披露するイタリア拠点のアーティスト集団。動物たちはいずれも光沢が特徴的で、時には超大型だ。4月3日から6月30日までスイス・イタリア語圏のティチーノ州アスコーナで作品が展示されている。
アスコーナ外部リンクは16世紀の街並みが遺り、ヤシやトチの木、マッジョーレ湖や山々を背景にした風光明媚な街。隣町は映画祭で有名なロカルノだ。
クラッキング・アート・グループは環境問題や人間と自然の間に深まるギャップへの人々の関心を呼ぶべく、1993年に活動開始。以来、400点以上のインスタレーションを生み出してきた。グループ名は原油をプラスチックにする過程のように、何かを破壊することに発想を得た。
グループのホームページ外部リンクによると、動物たちは再生可能なプラスチックで作られており、「人々が住む地域社会に芸術の強い足跡を残すことで、地域社会全体にリサイクルの重要性と環境への影響についての議論」を促すことを狙う。
「プラスチックを何度も再利用できるのは素晴らしい。作品はインスタレーションで何度か使った後に裁断され、プラスチックは新しい作品に再利用する。完結・管理され、継続できる再利用だ」
(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)
続きを読む
おすすめの記事
プラスチックごみの国際取引、ルール作りに向け180カ国が議論
このコンテンツが公開されたのは、
再利用できるプラスチックの国際貿易を規制するべく、世界180カ国がスイス・ジュネーブに集まった。スイス代表の環境専門家マルコ・ブレッティ氏は、必ず結論を導き出せると確信する。
もっと読む プラスチックごみの国際取引、ルール作りに向け180カ国が議論
おすすめの記事
ヴヴェイの屋外アート写真フェス 森山大道の作品も
このコンテンツが公開されたのは、
2年毎に開催される同フェスティバルでは、今回は「Extravaganza. Hors de l’ordinaire(仮題:突飛で非現実的)」というテーマで19カ国のアーティスト58人が61点の作品を展示。ヴヴェイの町をキ…
もっと読む ヴヴェイの屋外アート写真フェス 森山大道の作品も
おすすめの記事
スイス・モントルーの山に巨大な女の子の絵が出現
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部レマン湖畔のモントルーに程近いロシェ・ド・ネイユ山の斜面に10日、本を読む女の子を描いた巨大なランドアート「未来の物語(A story of the future)」がお目見えした。
もっと読む スイス・モントルーの山に巨大な女の子の絵が出現
おすすめの記事
スイスの谷がアーティストのキャンバスに
このコンテンツが公開されたのは、
谷がアートキャンバスにー。スイス南東部にあるサフィエン谷の景観をキャンバスに見立てた美術展「サフィエンタール・アート・ビエンナーレ」が開かれている。スイス国内外のアーティストたちが作品を出品し、今年で2回目。展示されたコレクションの一部を紹介する。
もっと読む スイスの谷がアーティストのキャンバスに
おすすめの記事
スイス人芸術家ティンゲリーと機械じかけのアート
このコンテンツが公開されたのは、
「ジャンノ」ことジャン・ティンゲリーはスイスのフリブール生まれ。バーゼルで育ち、ディスプレイデザイナーとしての専門教育を受けた。 動く美術作品を初めて制作したのは54年のことだ。その頃発表されたティンゲリーの動く機械作品…
もっと読む スイス人芸術家ティンゲリーと機械じかけのアート
おすすめの記事
人気インスタグラマー「建築の正面写真」撮影の裏側
このコンテンツが公開されたのは、
写真家のフィリップ・ヘーアさんを63万人のフォロワーを持つ人気インスタグラマーへと押し上げたのは、美しいスイスの建築写真だ。インスタグラムのユーザーネーム@lerichtiで有名になったへーアさんに、インスタグラムの写真について話をきいた。
もっと読む 人気インスタグラマー「建築の正面写真」撮影の裏側
おすすめの記事
現代アート、保存と修復への挑戦
このコンテンツが公開されたのは、
合成物質は時間とともにひび割れし、彫刻のスペア部品は手に入らなくなり、視聴覚機器は使いものにならなくなる。また、今までに試されたことのない物質、分解性物質、最新メディアの利用や1970年代以降のパフォーマンスおよびコン…
もっと読む 現代アート、保存と修復への挑戦
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。