スイス人は複数の言語を操ることで知られている。連邦統計局の新しい報告書によると、数カ国語を話す人の割合は2014年からわずかに増えた。
このコンテンツが公開されたのは、
スイスに住む15歳以上の人の3分の2以上が、日常的に複数の言語を使っている。職場や言語圏を超えて(スイスには4つの言語圏がある)コミュニケーションを取るためだ。
スイスで話者が最も多いのはドイツ語で、次にフランス語、イタリア語、ロマンシュ語と続く。ロマンシュ語は衰退しつつあるが、存続のためのさまざまな取り組みが行われている。
スイスで最も多く話されている外国語は英語で、続いてポルトガル語、スペイン語、セルビア語、クロアチア語、アルバニア語だ。これらの言語を合わせると、話し言葉としてはロマンシュ語とイタリア語のいずれの話者の数も上回る。英語は人口の45%が日常的に話し、ドイツ語圏では他の地域よりも広く話されている。
スイスの学校での外国語教育については、主に英語とフランス語・ドイツ語のどちらが有用かという点を中心に、論争が繰り広げられている。スイスは、英語を学ぶことがもたらす実益と、同胞のスイス人の話す言語を学ぶことによる利益のバランスをとらなければならない。これらのテーマについては、この「スイス解説」動画でより詳しく説明されている。
(英語からの翻訳・西田英恵)
続きを読む
おすすめの記事
ますますマルチリンガルになるスイス人
このコンテンツが公開されたのは、
国の調査で、スイスの人口の3分の2以上が、日常生活で複数の言語を日常的に使っていることが分かった。5つ以上の言語を使う超マルチリンガルも2%弱いる。
もっと読む ますますマルチリンガルになるスイス人
おすすめの記事
4つの公用語を持つスイス、不便じゃないの?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語だ。日本人には特異に映るが、当のスイス人たちはどう感じているのだろうか。
もっと読む 4つの公用語を持つスイス、不便じゃないの?
おすすめの記事
連邦議会で4カ国語に同時通訳 一体どうやって?
このコンテンツが公開されたのは、
連邦議会は年に4回、政治家が首都ベルンに集まり、さまざまな政治課題を議論し、投票を行う。ただスイスは公用語が4つあり、政治家の母国語もドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と異なる。議会の公式通訳の1人は、全員に現場で起きていることを等しく理解してもらうのはとても難しく、ストレスは多いがやりがいがあると話す。
もっと読む 連邦議会で4カ国語に同時通訳 一体どうやって?
おすすめの記事
誰がスイス人になれるのか
このコンテンツが公開されたのは、
家族やパートナーを通じてスイスと強いつながりを持ち、自分も正式にスイス人になりたいという人のために、その方法を紹介する。
もっと読む 誰がスイス人になれるのか
おすすめの記事
スイスの難民認定制度
このコンテンツが公開されたのは、
スイスには、長きにわたる人道主義の伝統がある。小国であるにもかかわらず、スイスは欧州他国よりも比較的多くの難民申請を受けている。
もっと読む スイスの難民認定制度
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。