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ベジャール・バレエ団、財政難に直面

「ラプソディ・イン・ブルー」のリハーサルを行うベジャール・バレエ・ローザンヌ(BBL)のダンサーたち。2024年5月撮影
「ラプソディ・イン・ブルー」のリハーサルを行うベジャール・バレエ・ローザンヌ(BBL)のダンサーたち。2024年5月撮影 Keystone / Jean-Christophe Bott

9月からジュリアン・ファヴローが芸術監督を務めるバレエ団「ベジャール・バレエ・ローザンヌ(BBL)」が財政難に陥っている。ダンサーの給与増、国際ツアーからの収入減、重要なスポンサーの喪失が主な原因だ。このため経営陣は解雇を含むコスト削減プログラムを開始した。

仏語圏のスイス公共放送(RTS)が28日報じた。

BBLは、ボーリュ劇場で2023/2024年シーズン5回の公演を行い、大成功のうちに幕を閉じた。しかし、舞台裏では財政難が重くのしかかっている。

複数の関係筋は、同バレエ団の決算が赤字だと明かした。今年に入り、約1000万フラン(約16億円)の運営予算に対し、100万フラン以上の赤字を計上していることがRTSの調査班の調べでわかった。なお、BBLの予算の半分は地元ローザンヌ市と周辺自治体からの補助金で賄われている。

節約策

バレエ団のジャンカルロ・セルジ事務局長はRTSに対し、「10月の会計監査を待っているところだ」と語った。前会計年度(2022〜2023年)は288フランの損失だったという。

BBLの暫定理事長であるローザンヌ市長のグレゴワール・ジュノー氏は28日、「(今年度を)収支均衡で終えるためには、準備金のかなりの部分を使わなければならないだろう」と認めた。最後の公式集計では、BBLの準備金は約73万5000フランだった。

ベジャール財団の評議員会は他の対策も検討している。昨年秋にローザンヌ市監査局が実施した監査に基づき、3年間のコスト削減プログラムを採択した。この報告書はまだ公表されておらず、ジュノー氏もセルジ氏も、詳細についてはコメントを控えた。

人員削減

しかし、RTSの調査では人件費削減が実際に確認された。インフラストラクチャー部長の職は廃止され、ジル・ロマン元芸術監督の秘書は解雇された。ダンス講師とピアニストの固定給は廃止し、オンコール勤務の成果給とした。

ジル・ロマン氏の解雇については、このコスト削減計画とは関係なく、公式発表によれば、パリでの公演で起きた事件によるものだという。

現在行われている人員削減について、セルジ氏は「BBLではいくつかの職が削減された。目的は、会社のニーズを満たすためのリソースを確保するためだ」とした。ダンサーを含め、さらなる人員削減が今後行われるのかはまだ不明だ。

仏語からの翻訳:宇田薫、校正:上原亜紀子

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