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コソボの土中、弾薬のウラン濃度、安全許容範囲内

空爆で破壊されたユーゴ軍戦車のウラン濃度を測定するポルトガルとイタリアの部隊。1月9日コソボで。 Keystone Archive

スイス連邦兵器研究所(シュピーツ)は3日、NATO(北大西洋条約機構)軍がバルカン半島空爆で使用した劣化ウラン弾と元バルカン半島駐留兵に白血病が多発している「バルカン症候群」との因果関係を調査するため国連調査団が持ち帰ったコソボの土のウラン濃度を調査した結果、人体や動物への危険はほとんどない程度だと発表した。

連邦兵器研究所はユーゴスラビア各地方7カ所で採取された土、弾薬など77のサンプルを検査した結果、土から検出された劣化ウラン弾による放射能濃度は自然に垂る放射能濃度よりも低く、また弾薬からは微量のプルトニウムも検出されたが人体への影響はないほど低かった。検査を行った研究員らは、コソボの給水も安全性を保証してよいが、劣化ウラン弾が集中的に使用された地域では定期的に水質検査をしたほうがよいと言う。

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