ChatGPTのような人工知能（AI）チャットボットは驚くほど人間に近い結果を生み出す。だが実際のところはどの程度知的なのだろうか。スイス東部ダボスの新しい研究所では、人の知能の原理を深く知ることで人間並みの「賢い」AIを作ろうとしている。
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世界経済フォーラム（WEF）年次総会（ダボス会議）が開かれるダボスは、複数の先進的な研究機関が集まる場所でもある。その中で最も新しく、昨年7月に設立されたAI研究所「Lab42」は、人間の知能の根源をより深く理解することを目指す。それこそが気候変動やがん治療など、人類が抱える困難な課題の解決に役立つAIを実現する鍵だと確信しているからだ。
ダニエラ・スーター氏（左）とパスカル・カウフマン氏。Lab42にて
「ダボスで科学を探る」シリーズ最終回では、Lab42チームを取材し、人間並みのAIをどうやって開発しようとしているのかを聞いた。Lab42の研究に参加しているのはゲーマーたちだ。Lab42は競技会の開催やプラットフォームの構築を通じ、様々な研究者をつなぐハブとして機能している。そこでは世界中の才能のある人々や専門家が問題解決のアイデアを持ち寄り、ゲーム感覚で共に課題に取り組んでいる。
英語からの翻訳：佐藤寛子
「ダボスで科学を探る」全6回は以下からご覧下さい：
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