スイス・ルツェルン応用科学芸術大学の学生、クリスチャン・シュルヒさんが卒業制作で作ったロボットによって永遠に走り続けるおもちゃの電車。この映像が一夜にして世界中の注目を集めた。(SRF/swissinfo.ch)
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シュルヒさんの当初のアイデアは、チョコレートにアーモンドを載せるロボットだったが、途中で変更。未完成の線路を繋げて、おもちゃの電車を際限なく走らせるロボットに作り変えた。
おもちゃの列車が永遠と走り続ける映像をシュルヒさんがさまざまなプラットホームに掲載したところ、一夜にして世界の注目を集め、米最大級のソーシャルニュースサイトReditt外部リンクだけでも1100万回以上のクリックを記録した。
この映像がこれほど有名になった理由とは?木のおもちゃとロボット ― 「過去」と「未来」の組み合わせが人々の心を掴んだのか?その本当の理由は誰にもわからないが、この映像によってシュルヒさんのロボット工学分野での可能性が開けたことは確かだ。
(英語からの翻訳・説田英香)
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最近のフラン高で競争力の低下を懸念したスイスの企業は、軒並みコストの安い海外に製造拠点を移した。契機は2015年1月、スイス国立銀行(中銀)が対ユーロ上限を撤廃し、ユーロが暴落したことにある。スイスの輸出業は打撃を受け、特に欧州市場は著しく影響を受けた。
生産拠点の海外流出を食い止め、国内企業が生き残りを図る頼みの綱は、最新のイノベーション技術だ。例えば人間と協働するロボット、生産ラインの欠陥を見つけるセンサー、全稼働部門を統括する高度なソフトウェアなど、それらが建設、組立から物流、発注に至るあらゆる部門で活躍する。
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