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次の雪崩はいつどこで起こるか。予測は難しい。スイス東部ダボスの連邦研究所では、低温室での再現実験や雪の3次元構造の再構成などを駆使し、雪崩の機構解明に取り組んでいる。
何世紀もの間、雪崩は山に暮らす農民や家畜の脅威となってきた。冬季観光、道路、線路、水力発電の発展に伴い、雪崩の研究や防災対策への関心が高まった。スイス連邦森林・雪氷・景観研究所(WSL)の連邦雪・雪崩研究所(SLF外部リンク)が設立されたのは1936年。少人数の雪研究グループがダボスのヴァイスフルーヨッホ山頂に研究所を開設したことがきっかけだ。SLFはスイス国内全域の雪崩の監視、気候変動が積雪に及ぼす影響の調査のほか、全国的な雪崩警報サービスを運用する。
SLFでは、雪がどのようにして堆積し、それが様々な条件下でどう変化するか、どのような過程を経て雪崩が起こり、異なる形状の山の斜面をどのように滑り落ちていくのかについて研究している。
「ダボスで科学を探る」全6回は以下からご覧下さい。
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