自動車
スイスでは全世帯の約8割が少なくとも1台の車を所有しており、住民の移動距離の約3分の2に自動車が使われている。それでも相当数の住民が、自家用車と公共交通機関・自転車・徒歩を組み合わせて移動する傾向にある。
近年では、車の相乗りやカーシェアリング、電動自転車の活用も増加している。
運転免許証の取得
スイスでは17歳になると、仮運転免許で運転することが可能。仮免許の取得には、救命講習の受講と学科試験の合格が必要だ。
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18歳になると、実技試験を経て正式な運転免許を取得できる。安全運転をする責任感や環境への配慮を身に付ける「知覚講習」の受講も義務だ。教習所の指導員による路上講習を受けずに実技試験に挑む場合、合格のハードルは上がる。
実技試験合格後の3年間は「見習い期間」となり、違反行為があれば同期間が1年延長となる。
外国の運転免許証
外国発行の運転免許証を持つスイス居住者は、同免許証を使用して12カ月間スイスで運転できる。その後はスイスの運転免許証への切り替えが必要だ。
欧州連合(EU)/欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国の国民は追加の試験なく切り替えができ、それ以外は国によって手続きが異なる(日本国民は事務手続きのみ)。運転能力を確認するため、試験を受けなければならないケースもある。州によっては視力検査を課している。
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外国居住者は、ローマ字で車種を指定した免許証を所持していれば、そのままスイスで運転できる。ローマ字以外の場合は、国際免許証が必要となる。
交通規則
スイスは右側通行で、搭乗者は全員シートベルトを着用しなければならない。ライトの点灯は日中も義務だ。12歳未満で身長150センチメートルに満たない子供は、専用のシート(ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシート、ブースターシート等)の着用義務がある。
酒気帯び運転の処罰対象となるのは、呼気中アルコール濃度1リットル当たり0.25ミリグラム(血中アルコール濃度0.05%)以上。商業車(バス、トラック、タクシー等)の運転手、仮免許保持者、見習い期間中の免許保持者、自動車教習所の指導員は、血中アルコール濃度の基準値は0.01%に下がる。
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通常、スイスにおける制限速度は高速道路(Autobahn)で時速120キロメートル、第2高速道路(Autostrasse)で時速100キロ、郊外一般道路で時速80キロ、市街地で時速50キロになる。高速道路を運転するには、Vignetteと呼ばれるステッカーを購入し、フロントガラスに貼らなければならない。
スイスで道路交通規則に違反した場合、警告や罰金、運転免許の取り消し、さらには有罪判決を受ける可能性もある。
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