米デトロイトの芸術イベント「Zガレージ」に制作された壁画とキャデラックXT5
Twitter
「SMASH137外部リンク 」の名で活動するスイス人グラフィティ画家のアドリアン・ファルクナー氏が、米自動車のゼネラル・モータース(GM)を相手に訴訟を起こした。許可なく自身の作品を広告に使用し著作権を侵害されたとして、賠償を求めている。
このコンテンツが公開されたのは、
2018/02/02 12:33
米業界紙「オートモーティブ・ニュース」が報じた外部リンク 。ファルクナー氏は先月22日、GM社がキャデラックの広告「アート・オブ・ドライブ(The Art oft he Drive)」の主要素に、同氏の壁画を利用したとして米カリフォルニア州裁判所に提訴。GM社は「都会的な洗練との結びつき」を求める消費者への訴求を狙ったと訴えた。
訴状は「この広告の中心に壁画が使われていることは明らか。しかもクルマを彩る唯一の創造的要素でもある」と主張。同紙はファルクナー氏が「人々に賞賛される現代芸術家。作品は世界の美術館やギャラリーで展示され、屋外の巨大な絵画でも有名だ」と報じた。
問題になっている壁画は2014年、米デトロイトのアート・イベント「Zガレージ」のために制作された。広告は16年、キャデラックのインスタグラムやフェイスブック、ツイッターアカウントで展開。訴状はGM社が意図的にファルクナー氏のサインが見えないように壁画の写真を撮り、広告に使ったとしている。
報道によると、キャデラックの広報は係争中の事案であることを理由にコメントしなかった。同紙はファルクナー氏にもコメントを求めたが、現時点で返答がないという。
swissinfo.ch/ts
おすすめの記事
スイスの核廃棄物処分場計画、反対派が国民投票計画
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/15
チューリヒ州の放射性廃棄物処分場建設計画が、正式な認可が下りる前から反対運動に直面している。
もっと読む スイスの核廃棄物処分場計画、反対派が国民投票計画
おすすめの記事
ジョン・レノンの盗まれた腕時計、所有権はオノさん スイス最高裁が認定
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/15
ビートルズのジョン・レノンさんが殺害される2カ月前にオノ・ヨーコさんから贈られ、その後盗まれた腕時計について、スイスの連邦最高裁判所はオノさんに時計の完全な所有権があるとの判決を出した。
もっと読む ジョン・レノンの盗まれた腕時計、所有権はオノさん スイス最高裁が認定
おすすめの記事
スイス証取、英プロバイダーを買収 MTF参入へ
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/13
スイス証券取引所を運営するSIXグループは11日、英国の証券取引サービスプロバイダー、アクイス・エクスチェンジを買収すると発表した。今後、多角的取引システム(MTF)に参入する方針だ。
もっと読む スイス証取、英プロバイダーを買収 MTF参入へ
おすすめの記事
2022年の可処分所得は約95万円 スイス統計局
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/13
スイス連邦統計局は12日、2022年の1世帯平均の可処分所得はひと月6902フラン(当時レートで約95万円)だったと発表した。前年からほぼ横ばいだった。
もっと読む 2022年の可処分所得は約95万円 スイス統計局
おすすめの記事
CERNとロシアの研究協力協定、11月末に期限迎える
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/12
今月30日、ロシアの研究機関とジュネーブに拠点を置く欧州原子核研究機構(CERN)との協力協定が終了する。研究者はCERNのプロジェクトに影響を及ぼすと警告している。
もっと読む CERNとロシアの研究協力協定、11月末に期限迎える
おすすめの記事
女子優位のクラスを出た女性は高収入の傾向 スイス調査
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/08
スイス・バーゼル大と英ダラム大が1989年から2002年の間にスウェーデンで初等教育を修了した75万人以上の生徒のデータを用いて行った調査で、女子生徒の方が多いクラスを出た女性はより多くの収入を得る傾向があることが分かった。
もっと読む 女子優位のクラスを出た女性は高収入の傾向 スイス調査
おすすめの記事
11月のスイスアルプス、季節外れの暖かさ
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/05
スイスアルプスで、季節外れの暖かさが続いている。スイスで最も標高の高い地点にあるユングフラウヨッホでは観測史上最高を記録した。
もっと読む 11月のスイスアルプス、季節外れの暖かさ
おすすめの記事
スイスでベジタリアン・ビーガン増加 若者・高学歴に多く
このコンテンツが公開されたのは、
2024/11/01
スイスで肉食をやめる人が増えている。植物性食品を推進するスイスベジ協会(Swissveg)は30日、スイスのベジタリアンやビーガンの数は過去5年間で約40%増加したと発表した。
もっと読む スイスでベジタリアン・ビーガン増加 若者・高学歴に多く
おすすめの記事
スイスを縦断するツルが過去最多
このコンテンツが公開されたのは、
2024/10/30
スイス鳥類研究所によると、スイスでは今季、はやくも過去最多のツルが観察されている。なかには約800羽の大規模な群れもみられた。
もっと読む スイスを縦断するツルが過去最多
おすすめの記事
「金銭目的」で自殺ほう助 スイスの裁判所が元看護師に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
2024/10/24
スイス南部ティチーノ州ルガーノの州刑事裁判所は23日、利己的な動機で他人の自殺を手助けしたとして、自殺教唆・ほう助の罪に問われた同州の元看護師の女(67)に条件付き罰金刑を言い渡した。
もっと読む 「金銭目的」で自殺ほう助 スイスの裁判所が元看護師に有罪判決
続きを読む
次
前
おすすめの記事
村の人の姿が草原に並ぶ「人看板」、沖縄のアートがスイス・ジュラで蘇る
このコンテンツが公開されたのは、
2016/09/06
家族や村長など、村の人々の姿が白い等身大パネル「人看板」になって草原に立ち並ぶ。そんな壮観なランド・アートがジュラ州の小さな自治体ボンフォルで来年夏、開催される。制作者は沖縄県立芸術大学教授で写真家の仲本賢(まさる)さんだ。ボンフォルは、旧バーゼル化学工業が1961年から15年間にわたり、化学系廃棄物を埋めた所だ。ところが後にこの廃棄物の人体や環境に及ぼす影響が問題となり、同社による除去作業が今年末に完了。同社はお詫びとして文化イベント「エスカル・ボンフォル」を企画した。
もっと読む 村の人の姿が草原に並ぶ「人看板」、沖縄のアートがスイス・ジュラで蘇る
おすすめの記事
銅像にすべきはどんな人物?
このコンテンツが公開されたのは、
2015/10/12
今は亡き将軍や哲学者を記念する像は世界中の広場に立っている。しかし、現代の英雄はどうだろう?ジュネーブでは、エドワード・スノーデン、ネルソン・マンデラ、アルメニア人虐殺の記念碑をきっかけに、公共空間における芸術作品の役割に注目が集まっている。
もっと読む 銅像にすべきはどんな人物?
おすすめの記事
「誰もが何らかの形で政治に参加している」
このコンテンツが公開されたのは、
2013/03/06
アラブの春、プーチン露大統領やダボスの世界経済フォーラム(WEF)に対する抗議デモ。人々はグラフィティやブログなどの新しい手段を用いて、国境を越え、こうした運動に参加している。近年では、インターネットを通じて不特定多数が集まりデモを行う「フラッシュモブ」も広まっている。
もっと読む 「誰もが何らかの形で政治に参加している」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。