スイスは一人当たりの特許出願件数が最多だった
Keystone
欧州特許庁外部リンク(EPO)に昨年提出された特許出願で、スイスは一人当たりの出願件数が最多だった。スイス国内の企業別では製薬大手ロシュ外部リンクが4年連続でトップに付けたが、出願件数の増加率では重工業ABB外部リンクが躍進した。
このコンテンツが公開されたのは、
欧州特許庁によると昨年のスイスの特許出願件数は7927件で、前年に比べ7.8%増加した。2010年以来で最多という。人口100万人当たり956件で(前年は同884件)、2番手はオランダの416件、3位はデンマークの411件だった。
>>2017年のスイスの記録を見る
申請件数の件数自体は米国が最も多く、17万4317件で全体の25%を占めた。次に多かったのはドイツの15%で、日本が13%で3位だった。スイスと中国はいずれも5%で5位。中国は前年比8.8%増だったが、過去5年で最も伸びが鈍化した。
特許申請の内容別では、計測システム部門が最も多く全体の1割を占めた。次に多かったのが医療技術の9%だった。
スイス企業が活躍
スイス国内の企業別では、4年連続トップのロシュが昨年、651件の特許を申請(前年比1.2%増)した。ABBは件数自体では571件でロシュに及ばなかったものの、前年比12.4%と増加率ではトップに立った。3位のネスレ外部リンクは前年比15.3%減。
世界全体では、シーメンス外部リンクが約2500件でトップ。ファーウェイ外部リンクが僅差で2位に付けた。ロシュは24位だった。
大学別では、連邦工科大学チューリヒ校外部リンク(ETHZ)と連邦工科大学ローザンヌ校外部リンク(EPFL)がそれぞれ13位と14位だった。
おすすめの記事
マルティン・フィスター氏が新閣僚に当選
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は12日、今月末で辞任するヴィオラ・アムヘルト国防相の後任として、ドイツ語圏ツーク州出身のマルティン・フィスター氏(中央党、61歳)を選出した。
もっと読む マルティン・フィスター氏が新閣僚に当選
おすすめの記事
内陸国スイス、海運世界一に
このコンテンツが公開されたのは、
内陸国スイスが世界海運王者の座をドイツから奪った。コンテナ大手MSCが存在感を高めている。
もっと読む 内陸国スイス、海運世界一に
おすすめの記事
スイスの世界遺産エッシネン湖、予約制を導入
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・ベルナーオーバーラント地方の世界遺産エッシネン湖は5月から、麓駅から湖に登るゴンドラに予約制を導入する。観光客を分散させ、待ち時間や混雑の解消を狙う。
もっと読む スイスの世界遺産エッシネン湖、予約制を導入
おすすめの記事
スイス武器輸出、2024年は5%減
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは昨年、政府が承認した6億6470万フラン相当の軍需品を計60カ国に輸出した。前年比で5%減少した。
もっと読む スイス武器輸出、2024年は5%減
おすすめの記事
スイス、シェンゲン域外の訪問者のデータを収集へ
このコンテンツが公開されたのは、
シェンゲン協定域外の旅行者のデータは、スイスを含む加盟国の国境で今後、自動的に記録される。
もっと読む スイス、シェンゲン域外の訪問者のデータを収集へ
おすすめの記事
スイス議会、新聞配達費用の補助金を引き上げ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民議会(下院)の委員会は4日、新聞の配達費用の補助金を引き上げる内容の郵便法改正案を提出した。
もっと読む スイス議会、新聞配達費用の補助金を引き上げ
おすすめの記事
賃金分析「罰則・対象拡大が必要」 スイス労働団体
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの労働組合など52団体が3日、政府に男女賃金差別を撤廃するための法制強化を求める公開書簡を発表した。
もっと読む 賃金分析「罰則・対象拡大が必要」 スイス労働団体
おすすめの記事
スイス中銀、807億フランの黒字 2024年決算
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が3日発表した2024年度決算確報は、807億フラン(約13.5兆円)の黒字だった。速報時点の見込み通り、連邦政府・州に30億フランを配当する。
もっと読む スイス中銀、807億フランの黒字 2024年決算
おすすめの記事
スイス中銀総裁、ビットコインの準備金化に反対
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のマルティン・シュレーゲル総裁はスイス紙のインタビューで、中銀の準備金にビットコインを追加する国民投票案に反対する考えを示した。暗号資産(仮想通貨)は資産として多くの問題を抱えていると指摘した。
もっと読む スイス中銀総裁、ビットコインの準備金化に反対
おすすめの記事
スイス、米国の死刑推進に「深い懸念」表明 人権理事会で
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は3日の国連人権理事会(HRC、本部・ジュネーブ)で、ドナルド・トランプ米大統領が連邦・州レベルの死刑制度を強化する大統領令に署名したことを「深く懸念している」と表明した。
もっと読む スイス、米国の死刑推進に「深い懸念」表明 人権理事会で
続きを読む
おすすめの記事
スイス有権者の最大の関心事は対EU関係
このコンテンツが公開されたのは、
2019年10月20日のスイス総選挙に向けた最新の世論調査によると、今のところスイスと欧州連合(EU)の関係が有権者にとって最も関心の高い案件となっている。2015年の前回選挙からの議席数の増え幅は、緑の党と自由緑の党が最も大きくなりそうだ。
もっと読む スイス有権者の最大の関心事は対EU関係
おすすめの記事
豊か過ぎるスイス 医薬品が高いのは誰のせい?
このコンテンツが公開されたのは、
プレーヤーたちがどんどんコストを吊り上げ、最後に残った者が負ける。スイスの医療制度が「ババ抜き」の様相を呈してきた。たとえば高額なバイオ医薬品の使用。これを割安なバイオシミラー(バイオ後続品)に置き換えれば何百万フランという節約効果があるのに国の対応は生ぬるい。そこには、病んだシステムを象徴するかのような「意欲の妨げ」が存在する。
もっと読む 豊か過ぎるスイス 医薬品が高いのは誰のせい?
おすすめの記事
自動運転、ドローン、バイオベンチャー…スイスのベスト・スタートアップ企業
このコンテンツが公開されたのは、
妊娠しやすい時期を予測するアームバンド、自動運転車用のソフトウェア、実験室で製造された人間の皮膚…これらは5日発表されたスイス・スタートアップ・トップ100アワードで表彰された最新技術だ。
もっと読む 自動運転、ドローン、バイオベンチャー…スイスのベスト・スタートアップ企業
おすすめの記事
スイス時計産業 ついにスマートウォッチ市場に参入
このコンテンツが公開されたのは、
ほんの1年ほど前まで、大手時計メーカーのほとんどがスマートウォッチの製造に関心を示していなかったが、ついに行動を起こし始めた。アップル社が腕時計型のウェアラブル端末「アップルウォッチ」の発売日を正式に発表したばかりで、巨大企業間での厳しい国際競争が予想される中、スイスには幾つかの切り札があると言えそうだ。
もっと読む スイス時計産業 ついにスマートウォッチ市場に参入
おすすめの記事
スイスの大学、世界ランキングでの真の実力は?
このコンテンツが公開されたのは、
世間も大学自身も注目する世界の大学ランキング。スイスインフォは最も歴史があり影響力を持つ世界大学ランキング3種を融合して「最高」の大学500校を算出。スイスは小国ながら8校がランクインし、さらに学費に関してはより高い競争力がある。
もっと読む スイスの大学、世界ランキングでの真の実力は?
おすすめの記事
ドーハ・ラウンド 「糸口は見えないが交渉放棄はない」とWTO事務局長
このコンテンツが公開されたのは、
貿易を活発にし、途上国を支援することを目指したドーハ・ラウンド(多角的貿易交渉)は、交渉開始から15年経過したが、最終合意には至っていない。ブラジル出身のロベルト・アゼベド世界貿易機関(WTO)事務局長はスイスインフォのインタビューで、「最終合意がすぐに達成される見込みはないが、二国間協定が必ずしも多国間交渉に取って代わるわけではない」と指摘している。
週末のサッカーを楽しみにしているというアゼベド氏だが、月曜日から金曜日までほぼ1日中会議室にこもり、貿易協定の妨げとなる問題に対処すべく格闘している。
もっと読む ドーハ・ラウンド 「糸口は見えないが交渉放棄はない」とWTO事務局長
おすすめの記事
スイス政府、医薬品価格の引き下げを決定
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦内務省保健局は2日、12月1日から医薬品288品目で価格が平均で18.8%値下がりすると発表した。家計に1億フラン(約113億円)の貯蓄効果をもたらすと見込まれる。
もっと読む スイス政府、医薬品価格の引き下げを決定
おすすめの記事
世界の国際特許出願件数、スイスは8位 日本は3位
このコンテンツが公開されたのは、
世界知的所有権機関(WIPO)は21日、昨年の国際特許出願件数の統計を公表した。国別ではスイスが8位、日本は前年よりランクを一つ落として3位だった。デザインなどを対象にした意匠登録では、スイスは2位だった。
もっと読む 世界の国際特許出願件数、スイスは8位 日本は3位
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。