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スイス新外相にカシス氏 ティチーノ州から閣僚16年ぶり

ベルンの連邦議事堂で宣誓するイグナツィオ・カシス氏。両隣りは閣僚専属ガード(2017年9月20日撮影)
ベルンの連邦議事堂で宣誓するイグナツィオ・カシス氏、両隣りは閣僚専属ガード、2017年9月20日撮影 Keystone

スイス連邦議会は20日、7人目の内閣閣僚に急進民主党のイグナツィオ・カシス党首(56)を選出した。上下院の合同議会による2回目の投票で、246票のうち過半数125票を獲得した。

 ディディエ・ブルカルテール外相の10月末の退任を受けたもの。後継にはイザベレ・モレ上院議員(急進民主党)、ピエール・モデ元ジュネーブ市長が候補に挙がっていたが、最有力候補だったカシス氏が、党派を超えて支持を集めた。

 カシス氏はイタリア語圏ティチーノ州セッサ出身。セッサは、ルガーノ近郊のイタリア国境近くに位置する人口約700人の村。同州出身者が内閣閣僚に選ばれるのは1999年に退任したフラヴィオ・コッティ元外相以来、16年振り。

 カシス氏は医師出身。46歳でティチーノ州モンタニョーラ村の議員に選ばれ政界入り。2007年、中道右派の急進民主党候補者として下院議員に選ばれた。

 投票前、健康保険会社Curafuturaで取締役を務めていることが、政策決定に影響するとして不安視する声が一部から上がっていた。また、コカインを含む薬物の合法化に関する発言や、スイスとイタリアの二重国籍所持者であることが問題視されていた。

 これに対しカシス氏は8月、スイスの公共ラジオRTSのインタビューで、イタリア人の父親から受け継いだイタリア国籍を放棄すると表明した。ただ、法律上は国籍を放棄する必要はない。

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(英語からの翻訳・大野瑠衣子)

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