擬態の天才・アルプスサラマンドラは、他の両生類とは異なる珍しい方法で子孫を残す。また、寒さとも上手く付き合うサバイバル能力を持っている。
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他人の立場や見方への理解を深めるため、米ボストンでジャーナリズムを学ぶ。執筆活動以外は、ポッドキャストや動画のナレーションおよび制作に携わる。
Susan Misicka & Ester Unterfinger
両生類は卵や幼生を生むのが一般的だが、アルプスサラマンドラの雌は2~4年の妊娠期間の後、身体機能が完全に成熟したサラマンドラを1~2匹生む。大人のサラマンドラが体長13~16センチであるのに対し、子どものサラマンドラは体長3~5センチと小さい。
1967年以来、スイスに生息する両生類は保護指定されている。両生類は特に絶滅の危機にさらされている種に数えられる。スイスでのアルプスサラマンドラの保存状況は「軽度懸念」だが、生物学者はサラマンドラの好む環境を守る重要性を訴えている。
黒くツヤツヤと光るアルプスサラマンドラは、日が当たらず湿った、ある程度植物が生息する岩場を好む。アルプス山脈の北部やグラウビュンデン州の標高800~2500メートルの区域に生息する。石の壁の隙間などにも生息する。
「アルプスサラマンドラは本当に『クール』な生き物だ」とチューリヒ大学進化生物学部外部リンクのルーカス・ケラー教授は言う。「山でサラマンドラを見つけると、いつも本当に感心する。両生類の彼らは自分で体温を上げることができない。しかし海抜2500メートルの寒冷地でもたくましく生き延びている。本当に不思議だ」
アルプスサラマンドラは10月から4月まで冬眠して厳しい寒さを乗り越える。温暖な季節は夜間に餌をさがし、日中は岩場や枯れ木の下に隠れて過ごす。
寿命:最長15年
体長:13~16センチ
食物:ウジ虫、クモ、昆虫、カタツムリ、幼虫
生息地:標高800~2500メートルの区域
種の保全状況:軽度懸念
(英語からの翻訳・シュミット一恵)
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7月から8月に果実が成熟したあと、秋には見事な深紅色の葉をつける。商業目的で栽培されるものとは異なり、自生した果実の果汁は指や唇を青く染めるのが特徴的だ。野生種は鉄分、ポリフェノールの一種であるタンニン、そしてビタミンをより多く含有している。
生育に最も適しているのは酸性の砂質土壌で、樹は30~60センチの高さになる。森林や山の高木のない場所に生息し、ビルベリーはハイカーたちのおやつとして人気だ。ただ、キツネやライチョウなどの野生動物が食料としているため、自然保護区域内での収穫は禁止されている。
ヒグマもまた、ビルベリーを食べる。スイス人で野生動物の研究者、マリオ・テウスさんは2007年と08年、ゴミなどを漁ることから「問題クマ」グループにカテゴライズされていたクマ「JJ3」を調査。後日、日刊紙ブントに対しこう語った。「ある日、私はJJ3がゆったりと果実を摘み取っているのを見た。クマを敵対視する猟師の友人を私の観測ポイントに連れていき、その様子を見せたところ、友人は衝撃を受けていた。この一件で、彼のクマに対する見方が根底から覆えされた。JJ3は凶暴な野獣ではなく、アルプスに暮らす温和なヒグマとして彼の目に映ったのだ」。
それにも関わらず当局は2008年、JJ3の射殺を決定。環境保護活動家たちから批判を受けた。
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