各地で集会
メーデーの5月1日、労働組合の集会は戦闘的なトーンが目立ち、マネージャークラスに対する多額の報酬などが強く批判された。
また、チューリヒ市とローザンヌ市では若者などが街中で暴れて警察と衝突した。
社会福祉国家の強化を要求
1万人以上がデモ行進に参加したチューリヒ市では、社会民主党 ( SP/PS ) のクリスティアン・ルヴラ新党首が集会で社会の改革を呼びかけた。
「労働市場は柔軟性が増す一方だ。社会政策は、その反対側で均衡を保つ錘 ( おもり ) の役目を果たすべき」
と演説した。
バーゼル市では労働組合連合のパウル・レヒシュタイナー会長が、マネージャーに対する過剰な報酬を減らし、労働者の生活に必要な最低賃金の保証を要求。また、ベルン市で開かれた集会では、社会民主党のアレクサンダー・チェペト市長が「社会福祉国家の強化」を求める演説を行ったが、その最中に左翼系独立派グループから妨害を受けた。
フランス語圏のジュネーブ市では、1500人以上が労使協定の保護を訴えるデモ行進に参加。スイス鉄道 ( SBB/CFF ) 職員が解雇に反対してストライキを続けいていたイタリア語圏のベリンツォーナ市 ( Belinzona ) でも、約4000人が集会に参加した。
チューリヒ市では午後4時過ぎ、外国人経営の商店が多く見られる住むラング通り一帯で若者などが暴れた。警察はゴム弾や放水車でこれに対抗し、およそ200人を逮捕した。ローザンヌ市では、200人の若者が駅近くに集まり、行進しながらマクドナルドのガラスを割ったりした。
swissinfo、外電
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