風刺漫画家が描く「死刑」の現実

前 次

Chattanooga Times Free Press 所属のクレー・ベネットさんの作品 「あなたは殺さないだろう」 Clay Bennett

リザ・ドネリーさんの作品 「これでは、あまりに野蛮だと誰にでも言いたい。だから我々は、枕を提供しよう」 Liza Donnelly

ニューヨーク・タイムズでも働くパトリック・シャパットさんの作品 「私は無罪だと受刑者が言う。すると、私は耳が聞こえないと正義の女神が言う」 Patrick Chappatte

Houston Chronicle所属のニック・アンダーソンさんの作品 「アメリカの死刑の首都、テキサスにようこそ。（どうか、何人かは無罪かもしれないなどと聞かないように御注意 !）」 Nick Anderson

Atlanta Journal-Constitution 所属のマイク・ルッコビッチさんの作品 刑務所の監視人の言葉。「皆様、最近死刑囚は、直ちに死ぬ代わりに、数時間にわたり無実を叫んだり小言を言ったりしています。よって我々は、待ち時間が長いので皆様のために軽食堂を用意すすることにしました…」 Mike Luckovich

デイビット・グランランドさんの作品 「死刑囚のために使用される致死薬を製造する実験室。（もう少し、この薬品を入れてみるか？）」 （２０１３年、アメリカ製の致死薬を欧州連合（EU）がボイコットしたため、刑務所では新しい混合の致死薬を死刑囚に試した。そのため、すぐに亡くならない死刑囚が何人か出て、混乱が起きた） Dave Granlund

所属のニック・アンダーソンさんの作品 「肌の色のせいで、あなたの死刑が確定したのだと思うなら、手を上げなさい」 （肌の色が濃い人が、「死の廊下」には多いという事実があるため） Nick Anderson

Politico所属のマット・ウエルカーさんの作品 「野蛮人たち！」 （アメリカでは南部の３１州が死刑を執行している。中でもテキサス州はそのトップに当たる。アメリカは、日本や韓国と同様、死刑を廃止していない最後の民主主義国家だ） Matt Wuerker

パトリック・シャパットさんの作品 「彼は、黒人で貧しく、そして罪人だと判決が下った。しかしただ一点、間違いがあった。それは、彼が罪人だということだった」 （３０年後に無実が判明し出獄する人） Patrick Chappatte

• 画像 1
• 画像 2
• 画像 3
• 画像 4
• 画像 5
• 画像 6
• 画像 7
• 画像 8
• 画像 9

展覧会「死の廊下に開く窓」では、死刑囚が描いた絵と、ニューヨーク・タイムズなどで活躍する風刺漫画家の作品が同時に展示されている。

スイスの有名な風刺漫画家のパトリック・シャパットさんは、アメリカに滞在し、ニューヨーク・タイムズに風刺漫画を描く仕事を引き受けた。そのときに出会った仲間たちに、「死の廊下」について作品を描いてくれるよう依頼した。

スイスインフォの２番目のギャラリーには、こうした風刺漫画家の作品が集められている。(制作・スイスインフォ）