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環境保護法を動画で説明 ~6月18日の国民投票

スイスの有権者は今月18日の国民投票で、気候変動対策を盛り込んだ環境保護法について是非を問われる。2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを達成し、再生可能エネルギーへの移行を加速させるための新法だ。

「気候保護目標・イノベーション・エネルギー安全保障の強化に関する連邦法(KIG/LCI)」は昨年9月にスイス連邦議会で可決された。この新法には、2050年までに国内排出量の実質ゼロ(気候中立)を実現する目標が明記されている。つまり、2050年のスイスで排出される二酸化炭素(CO₂)は、森林や回収・除去技術で吸収できる量以下に抑えなくてはならなくなる。

しかし、議会第1党の右派・国民党(SVP/UDC)が反対した。SVPは同法を、経済と国民に有害な「電力無駄食い法」と批判。2050年までに気候中立を達成するにはガソリン、軽油、重油、ガスの使用を禁止しなければならず、結果的に電力の需要が増え、各世帯の光熱費は増大すると指摘した。

同法は、スイス気候保護連盟が過去に立ち上げた「氷河イニシアチブ」の間接的対案としてスイス連邦政府が提案し、国民党を除く主要政党から幅広く支持を得た。環境団体や氷河イニシアチブの実行委員会も、スイスは環境保護法の施行によって化石燃料への依存から脱出しエネルギー自給率を高められるとみる。支持派は新テクノロジーやイノベーションへの投資が増えれば、結果として雇用を生むことになるとも主張している。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

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