公聴会に向かうミヒャエル・ラウバー検事総長
Keystone / Peter Klaunzer
スイス連邦議会の司法委員会は20日、国際サッカー連盟(FIFA)の汚職捜査に過失があったとして、ミヒャエル・ラウバー連邦検事総長の弾劾手続き開始を賛成多数で可決した。連邦検事総長が弾劾手続きを受けるのは史上初めて。
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20日の公聴会は2時間にわたって開かれ、採決の結果は賛成13票、反対4票だった。
同委員会はラウバ―氏の罷免を求める動議を連邦議会に提出できる。早ければ9月の議会で採決が行われる。
ラウバー氏は同日、公聴会は「順調に行った」と語った。
ラウバー氏は、FIFA汚職事件の捜査手法、またジャンニ・インファンティーノ会長と極秘会合したことなどで批判を受けている。
連邦検察庁の独立監査局AB-BA外部リンクは、ラウバ―氏の給与30万フラン(約3300万円)を1年間、8%減給する処分を下した。
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ラウバー氏はこの件を不服として連邦行政裁判所に訴えを起こした。ラウバー氏は、監査機関の手続きに多数の誤りがあり、その権限能力を逸脱しただけでなく決定が偏っていると主張している。
スイスの連邦検事総長は議会が投票で決める。議会は昨年9月、ラウバ―氏の三選を可決した。
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