ツェルマットのモンテローザ・ヒュッテ(その1)
スイス南部ヴァレー(ヴァリス)州ツェルマットに2009年、新しいモンテローザ・ヒュッテが完成した。標高2883メートル、見渡す限り氷と石という隔離された場所で、最先端のデザインと技術を駆使した山小屋ができたのは、連邦工科大学チューリヒ校建築学科の学生らとさまざまな分野の専門家たちの協働があったからだ。
ホルスト・「ホギ」・ブランチェンさんはモンテローザ・ヒュッテの管理人だ。老朽化が進んだヒュッテは取り壊しが決まっている。思い出がたくさん詰まったヒュッテを離れるのは胸が痛むと話し、複雑な心境で最後の数日間を過ごした。
次回の配信は2019年9月1日。
シリーズ「スイスの建築」:スイス公共放送協会が過去にスイスエンジニア・建築家協会(SIA)と共同で制作したシリーズ番組「Die Schweiz bauen(スイスの建築)」はスイス国内にある優れた13の建築物を紹介。建築家や関係者らのインタビューを交えながら、プロジェクト発足の経緯や建築の過程などを紹介する。1回につき約3~5分に分けた日本語字幕付きの全13話を、毎週日曜日にオンライン配信する。
(独語からの字幕翻訳・小山千早 文・大野瑠衣子)
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