フェデラー 地元バーゼルで4回目の優勝を記録
10月29日からバーゼルで開催されていたテニスの大会「スイス・インドアーズ」で、地元のロジャー・フェデラー ( ATP世界ランク2位 ) がまた一つハイライトを経験した。
フェデラーは11月7日の決勝戦でセルビアのノバク・ジョコビッチ ( 同3位 ) を破り、4度目の優勝を果たした。これは40年の歴史を持つ大会が始まって以来のことだ。
2009年夏以降初めての連勝
第1セットを6:4でフェデラーが取った後、第2セットのスタートは12対1ポイントとジョコビッチが大きく先手を打ち、そのままセットを手に入れた。しかし、第3セットではフェデラーがまた盛り返し、17ポイントのうち16ポイントをサーブで獲得。110分後にはマッチポイントを「驚異のバックハンド」でもぎ取り、最終的に6:4、3:6、6:1で勝利を手にした。
この勝利はフェデラーにとって昨年のリベンジとなった。2009年の大会では、初出場のジョコビッチが決勝戦でフェデラーを破って初優勝を飾った。
フェデラーの戦績はこれで通算65勝、スイス・インドアーズ ( Swiss Indoors ) は4勝した九つ目の大会となった。今回の優勝でもう一つ記すべきことは、授与式の際、1歳を過ぎたフェデラーの双子の愛娘が初めてスタジアムに姿を現したことだ。
今回の優勝は今年4回目、2009年夏以降初めての連勝だ。現在世界ランク第2位だが、スイス・インドアーズで500ポイントを獲得し、1位のラファエル・ナダルとの差をわずかに縮めた。
試合後のスイス国営テレビ・ドイツ語放送のインタービューで、フェデラーは
「全豪に次いで今年最も感動的な優勝だ」
と感想を述べた。
バーゼルで開催されるスイス・インドアーズは反タバコ派にとって目の上のたんこぶだ。このテニス大会は世界でも数少ない、タバコ企業がスポンサーとなっているスポーツイベントの一つ。
2009年、喫煙の予防に努める基金「プロ・アエレ ( Pro Aere ) 」のユルク・フルター会長は「スポーツとタバコを結び付けるなどもってのほか」と述べた。
タバコ産業はスポーツイベントのスポンサーとなることで、タバコの広告を禁止する法律を迂回しようとしている。
反タバコ組織のパスカル・ディートヘルム会長は「スイス・インドアーズでは、テニス選手たちは文字通り、葉巻会社『ダヴィドフ ( Davidoff ) 』の広告の中を泳いでいる」と批判した。
スイス・インドアーズはメインスポンサーのダヴィドフのほか、10を超える企業がスポンサーとしてついている。
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