他人の住所を使い、代金を支払うことなく商品を盗むネット通販詐欺被害が、スイスのフランス語圏を中心に相次いでいる。(RTS/swissinfo.ch)
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詐欺の手口はこうだ。ネット通販で商品を注文し、支払い方法で「請求書で後払い」を選択。配達先にあらかじめ入手した他人の住所を指定する。そして販売サイトから送られてくる追跡機能で配達時間を割り出し、宅配ボックスから荷物を盗み出す。自分の住所が悪用されていることを知らない当の住人は、その後、自分が受け取っていない、また注文すらしていない商品の請求書を受け取る―。
エリザベス・シェーラーさんも、そのようなネット通販詐欺の被害を受けた。注文した覚えのない高額なヘルメットや洋服、香水など、合計数百フランに上る請求書がシェーラーさんの元に届いた。このような身に覚えのない請求書を無効にする唯一の方法は、警察に被害届を出すことだ。
スイス・フランス語圏の消費者保護連盟「Fédération romande des consommateurs外部リンク」は詐欺被害の拡大を防ぐため、注文の際には受取人の電話番号を必須事項にするなど、安全対策を強化するよう訴えている。
(英語からの翻訳・大野瑠衣子)
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