チーズで有名なグリュイエール地方は、ダブルクリームも特産物として知られている。2016年夏、中世城下町の街道で開催された第一回目のダブルクリーム祭では、ダブルクリームがさまざまなお料理に活用され、素材の旨みが試された。
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フリブール州グリュイエール地方はグリュイエール・チーズで世界的に有名だが、45%以上の脂肪分を含むダブルクリームでもその名を知られている。このダブルクリームは、職人がチーズを作る前に取り除く乳脂肪分を使用し、厳密に低温を保ちながら作られる。非常にデリケートな作りのため、できればその場ですぐに食べるのがお勧め。
今夏のグリュイエール祭では、きのこのクリームパイ、伝統スープなどダブルクリームをふんだんに使ったお料理10品を堪能することができた。
また同祭では、巨大なメレンゲ(卵白と砂糖をあわ立てて焼いた名物菓子)作りによる世界ギネス記録の更新を予定していた。しかし、悪天候のため記録への挑戦は来年に延期されてしまった。とはいえ全てが無駄になったわけではない。来場者は300メートルのメレンゲ、40リットルのダブルクリーム、千個のイチゴと千個のラズベリーを味わった。
(写真・ Ester Unterfinger 文&音声・ Islah Bakhat、swissinfo.ch 翻訳・上原亜紀子)
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アルプスで牛の「パトロール」
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クリスチャン・ヘンニーさんは夏の間、高山牧草地で牛の世話をしている。
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夏の間、牛を預かるアルプスの「助産師」
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妊娠中や授乳中の牛たち数十頭の世話をする「アルプスの助産師」。具体的にはどんな仕事をするのだろう?
受話器の向こうからはカウベルの音が聞こえる。その電話の相手はクリスチャン・ヘンニーさん。引退した農夫で、夏の間、東部グラウビュンデン州のアルプスの牧草地で牛たちの世話をしている。
取材の問い合わせに対して、「来てもらってかまわないよ。ただし出産で忙しくなければね」とヘンニーさんは答える。牛の出産の手助けは、彼にとって重要な仕事の一つだ。今年は75頭の面倒を見ている。6月半ばにヘンニーさんの元へ牛たちがやってきたときは、その約半数が妊娠していたという。夏の間、高山牧草地で牛の世話をするヘンニーさんには、給料が支払われるほか、宿泊場所も提供される。スイスでは毎年夏になると、動物の世話から土地の手入れ、乳製品づくりを始めとする山の仕事で何千もの雇用が生み出される。その数はグラウビュンデン州だけでも1500だ。
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