牛肉のタリアータと野菜:「お昼の休憩時間は正午から午後1時の間に30分。全て無料の昼食は、専属調理師が社内のキッチンで毎日できたてを用意。献立はバラエティー豊かなビュッフェスタイル。金曜日はデザート付き。社員が20人強と少ないので調理師は社員全員の好みを把握。アレルギー対応も可能。調理器具や食器は自社製品のため、社員が実際に商品を使用する機会にもなっている」(足立さん、42歳、ルツェルン州、BODUM® AG、週5日勤務)
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キッシュとサラダ:「昼の休憩は店舗の混雑時を外して午後1時~3時の間に取ることが多い。今日は一度帰宅し、家族と一緒に昼食を取ったため昼食代は材料費のみ。地元で手に入る食材が限られているため和食はあまり作らない。時間がある時は昼食後に読書をしたり、近所の山を散歩したりする」(江藤さん、38歳、ベルン州グリンデルワルト、mont-bell (Suisse) SA、週5日勤務)
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サケのグリルとクリームソース(右)とサラダ(左):「サケ料理の値段は非職員12.4フラン、職員8.7フラン。サラダは量り売りで大体100g当たり2.2フラン。休憩時間は正午から午後1時に取る。だいたい同僚と食事をして過ごすが、自宅が病院の隣なので、たまに帰宅して自炊することもある。食堂には必ずベジタリアン向けの食事がある」(橋本さん、チューリヒ大学病院呼吸器外科、週5日勤務)
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シャロレー牛の照り焼き、野菜添え:「職員用の食堂で11.40フラン。休憩の取り方について特に厳格な指定は無いが、多くの職員は正午ごろから昼の休憩を取る。昼食時間はチームメンバーや同僚、外部ゲストとのランチミーティングを兼ねる形で議論や意見交換に費やすことがほとんど。食堂には肉、魚、ベジタリアン向けメニューがある。テラスからレマン湖が一望できる」(高橋さん、ジュネーブ州、世界経済フォーラム、週5日勤務)
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スイス風ポテトサラダ:「職場から近いので、定期的に訪ねる叔母の家で食べたランチ。もちろん無料。叔母が手作りするスイス風ポテトサラダはジャガイモを潰さないのが特徴。マヨネーズも手作り。休憩時間は午後2時から3時。叔母の家に行かない日は会社のテラスで同僚と昼食を取ったあと、昼寝か、公園を散歩してリフレッシュする」(塚本さん、30歳、チューリヒ州、医療従事者、週5日勤務)
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なすのピカタとスパゲッティ:「休憩時間は午前11時半から45分。建物内のレストランで昼食を取ったあと、オフィスの自席でニュースのチェックをする。月に何度か、会社主催でフロアの従業員が一緒に朝食を取る機会がある。朝はパンの訪問販売がある」(Hさん、35歳、ベルン州、機械製造会社設計部、週5日勤務)
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サラダプレートとパン:「社食メニューの1つは必ずベジタリアン用。お寿司がメニューに上ることもある。ビールやワインなど、アルコールも飲める。各階にウォーターサーバがあり、常温水、炭酸水、お湯が無料。コアタイム以外はいつ休憩時間を取っても良い。お昼時間と夕方に外部からインストラクターが来て、社内のジムで無料レッスンが受けられるので参加している」(Jさん、37歳、ジュネーブ州、重工業、週4日勤務)
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ラムカレー:「会社近くにあるレストランのラムカレーは14.50フラン。正午ごろから同僚と社外で昼食を取る。建物内にも食堂はあるが、気分転換を兼ねてほぼ毎日外食している。物価の高いスイスでも、お昼はお財布にやさしいレストランがあるため助かる」(Rさん、39歳、チューリヒ州、サービス関連業IT部、週5日勤務)
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海鮮丼:「日本食レストラン勤務のため、昼食はレストランのメニューをカスタマイズ。社割が効くので今日の昼食は9フラン強。早番の場合は午後1時半頃から会社で1時間休憩を取るが、遅番は待機時間が3時間あるため一度自宅に戻る。早番の時は制服から私服に着替えるのが面倒なので、店で他の従業員と話をして過ごす。会社の主な事業が食品の製造販売で、新鮮な魚などが社割で購入できるのがいい」(林さん、37歳、チューリヒ州、Shinsen AG、週5日勤務※シフト制で週末勤務あり)
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ナスのインドカレー:「会社主催のランチヨガに参加したため、デスクでお昼。昨日の夕飯の残りを家から持参したので昼食代は掛からなかったが、ランチヨガに15フラン払った。休憩時間は正午過ぎから午後1時まで。最近新しくなった社屋には仮眠室などリラックスできる部屋がある。また会社にはビールなどアルコールが常備してあるが、昼休憩で飲む人はいない。ただ毎週金曜日のアフターファイブに会社で何かしらイベントがある」(伊藤さん、35歳、チューリヒ州、Webrepublic AG、週2日半勤務)
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おにぎりとお味噌汁:「個人建築事務所内でおにぎり屋を経営しているので、昼食は無料。おにぎりは基本の8種類。ベジタリアン向けにこんぶ、高菜、茄子みそ田楽の3種がある。事務所は自宅も兼ねているため、昼休みはメール返信や家事などをして過ごす」(櫻井さん、ティチーノ州、建築事務所atelier nido&おにぎり屋経営、週5日勤務)
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バーベキュー・ソーセージ、ラタトゥユとジャガイモのホイル焼き:「値段は12.30フラン。ドリンクは別売り。休憩時間は午前11時半から午後2時の間に45分~1時間取る。レストランに設置された黒板に、希望のメニューをリクエスト可能。採用されるかどうかは時の運。天気が良い日は他の従業員数人と社外のレストランのテラス席で昼食を取ることも。食後は社屋の休憩室でコーヒーを2、3杯飲んで午後に備える」(大野瑠衣子、37歳、スイスインフォ、週3日勤務)
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ところ変われば品変わる―?スイスのドイツ語、フランス語、イタリア語圏で働く日本人12人の昼の休憩時間の過ごし方を、昼食の写真と共に紹介する。
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2004年から日本およびスイスの映像・メディア業界で様々な職務に従事。
昼休みは昼食を食べるだけでなく、午前中の疲れを癒し、気分転換などをして午後に働くための英気を養う時間。スイスの労働法によると、スイスでは1日の労働時間が5時間半を超える場合は少なくとも15分、7時間を超える場合は少なくとも30分、9時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与える義務がある。30分以上の休憩は分割可能で、休憩時間は労働時間には含まれない。
写真を寄せてくれたスイスで働く日本人も同様、昼の休憩時間は45分~1時間半。ランチの時間帯が忙しい飲食業などを除いて、多くの人が午前11時半から正午を目処に休憩を取り始める。
一方、休憩を取る場所や、内容は十人十色。社食で他の従業員との会話を楽しむ人もいれば、会社主催のランチヨガに参加する人、気分転換を兼ねて、社外のレストランへ足を運ぶ人もいる。昼食後に山の散策や、川や湖で泳ぎを楽しめるのは、自然との距離が近いスイスならではだ。
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日本で社会経験を積んだあとスイスで働き始めた日本人が、なぜスイスと日本の働き方に違いが生まれるのかに気が付いた。長時間労働、家事・育児の時間、有給休暇の取得― 日本の「働き方改革」で本当に変わるべき部分はどこなのか。
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