91歳の最年長の現職議員として、第一線で活躍する女性がいる。トゥールガウ州アルボン市議会議員のマーリース・ネフ・ホフマンさんだ。スイス公共放送(SRF)が、安楽死や中絶などの繊細な問題に深く切り込んできたネフ・ホフマンさんのキャリアを追った。(SRF/swissinfo.ch)
このコンテンツが公開されたのは、
アルボン市議会外部リンクの右派キリスト教民主党議員。とりわけ高齢者政策に力を入れる。長い政治キャリアの中で、過去に複数回、所属政党を変えてきた。
ネフ・ホフマン外部リンクさんは弁護士で、もともとはトゥールガウ州議会の右派国民党議員を務めた。在職期間は20年に上り、同党の党員歴は50年とさらに長い。その後、左派の自由緑の党に短期間移籍し、2年前に無所属でアルボン市議会議員に当選。昨年夏、公式にキリスト教民主党へ籍を移した。
「笛のように鋭く」
得意分野は公共交通のあり方や認知症患者のデイケア施設についての政策だ。しつこく、情熱的で、妥協を許さない性格でもある。
ネフ・ホフマンさんの声は力強く「笛のように鋭い」と言われる。定期的にジムで体を鍛えてもいる。2008年に夫をパーキンソン病で亡くして以降、政治活動に打ち込んできた。息子のアンドレアスさんが政治活動を支える。
国境のボーデン湖南西に位置するアルボンは人口1万4500人。クロイツリンゲン、フラウエンフェルドに次いで、州で三番目に大きい自治体だ。
(英語からの翻訳・宇田薫)
続きを読む
おすすめの記事
終末期医療 ケアは行き届いているか?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの病院や老人ホームで死を迎える高齢患者の特別な医療ニーズが十分に満たされていないことが、スイス連邦科学基金が先月公表した研究でわかった。
もっと読む 終末期医療 ケアは行き届いているか?
おすすめの記事
増えるシニアのIT利用 タブレット講座人気
このコンテンツが公開されたのは、
列車の切符のオンライン購入、友人への写真の送信、孫たちとの交流 ― インターネットはいまや、多くのスイス人高齢者の生活に欠かせないものだ。100年の歴史を持つ高齢者支援団体プロ・セネクトゥーテは、高齢者がデジタル時代に順応できるようサポートすることを最優先事項の一つとして挙げている。
もっと読む 増えるシニアのIT利用 タブレット講座人気
おすすめの記事
平均寿命が延びた今、より長く働くべきか?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは連邦議会が、女性の年金支給年齢を64歳から男性と同じ65歳へ引き上げることを決議した。だがこれは、今後の支給年齢引き上げに向けた最初の一歩に過ぎないのかもしれない。というのもここ数年間、議会は性別を問わず支給年齢を67歳に引き上げることに言及しているからだ。平均寿命が延びている今、年齢引き上げが必要だと見る者もいれば、社会保障の削減として反対する者もいる。では、定年をめぐる現状はどうなのか?ビジュアルデータを使って国際比較してみた。
ドイツ帝国の初代宰相オットー・フォン・ビスマルクが、1889年に初めて「定年」という概念を確立した。その時代にとっては画期的だった。
ビスマルクが定年退職にふさわしいと考えた年齢は、当時の平均寿命を25歳も上回る70歳。
もっと読む 平均寿命が延びた今、より長く働くべきか?
おすすめの記事
スイスの自殺ほう助機関エグジット、過去最高の会員登録数
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの自殺ほう助機関「エグジット(Exit)」は13日、新たに1万0078人が昨年、会員登録し、全体の会員数としては過去最大を記録したと発表した。
もっと読む スイスの自殺ほう助機関エグジット、過去最高の会員登録数
おすすめの記事
安楽死を希望する人はどうすればいい?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大の自殺ほう助機関「エグジット」の会員登録者は年々増え、昨年の会員数としては過去最大となった。会員になるには一定の基準をクリアする必要がある。
もっと読む 安楽死を希望する人はどうすればいい?
おすすめの記事
老親介護 子が遠くに暮らすことで複雑化
このコンテンツが公開されたのは、
「この2年間、2カ月半ごとに米国に戻っている」と話すスイス在住のキャロル・マキューアンさんは、定期的に高齢の両親に会いに行っている。 世界中の何百万人もの人々にとって、外国と自国を行ったり来たりすることは珍しいことで…
もっと読む 老親介護 子が遠くに暮らすことで複雑化
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。