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スイスの自然災害 ハザードマップで人命を守れ

スイス南部のティチーノ州で11月、数日間降り続いた大雨で発生した土砂災害により、初旬には母と幼い子どもの2人、15日には30代の女性2人が亡くなった。災害発生場所は危険区域に指定されていなかった。ハザードマップの重要性が今まで以上に高まっている。(SRF/TSI, swissinfo.ch)

30代の女性2人の住宅があった斜面上の方には、壁が立っていた。だが、大雨で地盤が緩み、壁は泥や岩、がれきとともに斜面を滑り落ち、住宅を直撃した。この土砂崩れが起こる2週間前にも、同じ州の別の地域で土砂崩れが発生し、母と子の2人が死亡している。

連邦環境省は自然災害を防止しようと様々な対策を立てているが、スイスで自然災害の危険性を予測することの難しさが、今回の土砂災害で露呈された。

同省は自然災害の危険区域を記したハザードマップの作成を進めている。自治体はこの地図に基づいて、危険区域での住宅建設を規制したり、防災対策を立てたりしている。同省はハザードマップに必要な情報を提供するよう、各州に呼びかけている。

しかし、ハザードマップは雪崩、洪水、土砂災害の危険性に分けて作成されるため、スイス全域を網羅するのに時間がかかっている。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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