航空救助隊の始まりは、「開拓者魂」を持ったボランティアたちだった。1960年代初めの救助訓練の様子
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現在、航空救助隊「レガ」では約350人の職員が働いている
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交通手段のない山地で働く農家を手伝うこともある
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遭難者の救助に向かう救助隊員。わずかなミスも許されない
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山岳地帯で発生したケガ人を運ぶレガ。ホイストと呼ばれる救助用ウインチを使って、まず着陸できる場所まで運ぶ
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メキシコのリゾート地カンクンからスイスに患者を送還中の、レガの専用ジェット機
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HB-JRB型ジェット3機が、年間800件近くの救助活動に出動する
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ユーロコプターEC145型のヘリ6機が、常に出動態勢にある
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救助活動で最も重要なのは、現場での救急処置と、病院への迅速な輸送だ
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レガは水上での救助活動にも備えている
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救急隊員は常に患者の状態に集中している
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スイス国内12カ所にヘリが配置されているおかげで、どんな場所にも15分以内に到着できる
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雪の中で適切な医療処置を施すには、チームワークと、あらゆる状況に臨機応変に対応できる能力が必要とされる
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何千という人の命を救ってきたスイスの航空救助隊「レガ(REGA)」。その歴史は、スイスの救急活動の歴史そのものでもある。写真集「レガ-その舞台裏」では、1952年に設立されたスイスが誇る「空飛ぶ救急隊」の、当時から現在までの救助活動の様子を写した貴重な写真が収められている。
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交通事故現場、仕事場、人里離れた農場、山岳地帯など、航空救助隊レガのヘリコプターは、ケガ人や遭難者を救助するためにあらゆる場所に出動する。そのレガに課せられた使命は「迅速さ」。出動要請を受けてから平均5分以内にヘリが離陸し、スイス国内のどんな場所にも15分以内に到着する。2014年だけでも、1万4500件近い救助活動を行った。
救助ヘリには、パイロットの他にも必ず医師と看護師が1人ずつ同乗する。国外で病気になったり事故にあったりした人をスイスに送還するのもレガの仕事だ。また、山地で働く農家の要請で、病気や死んだ家畜、雪のために身動きの取れなくなった家畜を山のふもとまで輸送したりすることもある。
国内13カ所に基地があり、困難を伴う救助活動をスムーズに行うため、24時間体制で職員約350人が働いている。緊急の救助活動に加え、ヘリ18機と専用ジェット3機のメンテナンスという仕事もある。救助にかかる費用は、保険と、全国で250万人にのぼるレガ会員からの寄付や会費でまかなわれている。年会費は30フラン(約3700円)で、この額はずいぶん前から据え置かれたままだ。
(写真・Rega、文・Renat Künzi、swissinfo.ch)
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