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チューリヒ

チューリヒのリンデンホーフ公園 ( Lindenhof ) から見たダウンタウン ( Niederdorf ) とグロースミュンスター寺院 ( Grossmünster ) の眺望 Keystone

国際金融の中心、チューリヒ ( Zürich ) は、その生真面目さに定評があるスイス最大の都市だ。その活気あるライフスタイルは、この街で重要な役割を果たしている。

「チューリヒの子鬼ども」は、イギリス野党の蔵相と目されたハロルド・ウィルソンが、1956年に秘密主義のスイスの銀行家が外国為替投機で英ポンドを下落させたとして使った造語だ。

 銀行が集中しているパラーデプラッツ ( Paradeplatz ) の子鬼どもが極めてまれな存在だとしても、そのニックネームは消えない。 
「ここは明らかにプロテスタントの街です。彼らは資本主義、つまり銀行という金融システムを持ち込みました。それで、この街が外国と地元の両方のお金に支配されているように感じるのです」
 とロマンシュ語の専門家、カスパー・プルト氏は語った。

大都会

 チューリヒは金融ビジネスの面で非常に魅力のある街だが、スイスのほかの分野の人々をも引き付けている。イタリア語圏の人々の目は常にこの大都会の方向に向いている。
「ティチーノ ( Ticino ) にとってチューリヒは姉のような存在です。チューリヒに行って勉強を終了したら、成功するとみないつも思っていました」
 とロックバンド「ゴッタルド ( Gotthard ) 」のシンガー、スティーブ・リー氏は語った。

 民俗学者のジャック・エナール氏は、チューリヒは、何もかもが非常に速く進み、新しくやってきた人間には、アグレッシブで疲れる街に見えると言う。
「チューリヒは厳しい場所です。流れに乗り遅れないようにしなくてはなりません。しかしこの街は、エネルギーを与えてくれるので、前進できるような気持ちになります」
 とエナール氏は語った。

精神 

 多くのスイス人にとって、チューリヒは傲慢な街と映る。「ユニーク・エアポート ( Unique airport )」、連邦工科大学のある「サイエンス・シティ ( Science City ) 」、「ダウンタウン・スイス ( Downtown Switzerland ) 」など地元の人々が使う名称のせいで、余所から来たスイス人はそう感じてしまう。

 しかしすべての人々が否定的に見ているわけではない。
「ビジネスのことを考える人間も必要です。ビジネスなくしては生きてゆけないことを思えば、傲慢さも我慢できます」
 とコメディアンのエミル・シュタインベルガー氏は言う。

 それではやはりチューリヒは、ビジネスとお金の街なのだろうか? 答えはイエスだが、それだけではない。リー氏は、チューリヒには心があると断定する。
「チューリヒは大きな中心地で、その中には素晴らしい場所がいくつかあります。リマト川 ( Limmat ) に向かっていくと、その地域特有の美しい家並みがあります。地元の人々は、騒々しく、少々無作法だと思われていますが、彼らは正義を重んじる精神と伝統を持っています」
 とリー氏は語った。

 シュタインベルガー氏にとって、チューリヒは常に文化の中心地だった。
「私はルツェルン ( Luzern ) の出身なので、チューリヒの存在は大きかったのです。チューリヒの文化的な生活に興味があり、よく演劇を観に行きました。みな、忘れてしまいがちなことですが、金融業界には4万5000人が働いている一方、クリエイティブな仕事をしている人々は3万6000人もいるのです」
 とシュタインベルガー氏は語った。

ナイトライフ

 チューリヒにあるのは生真面目な銀行ばかりではない。
「この街は昼間と同様、夜も活動しています」
 とリー氏は言う。

 バー、コンサート、オペラ、演劇と選択肢は多い。そして、「赤工場 (Rote Fabrik ) 」という有名なサブカルチャーの文化センターもある。

 ということは、チューリヒは、人々が思っているより多面的な街だということだろうか?
「住人が増加しているため、もっと多文化的になってきているという印象をうけるかもしれませんが、それは余所でも同じです。世界中の色々な国から異なる見方をした人々が来るのは、スイスの街にとってポジティブな発展です。しかし、チューリヒはジュネーブほど国際的ではありません」
 とプルト氏は語った。
 
 エナール氏にとって、チューリヒは、スイスらしさの足かせを外そうと常にもがいている街だ。
「チューリヒはその文化と金融ビジネスの面で世界全体に影響を与えていますが、ジュネーブよりずっとスイス的です」
 とエナール氏は述べた。

swissinfo

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<チューリヒ空港からの行き方>
電車で・・・・・・・S2、S16、IC、ICN、IRなど(Zürich HBと表示されている電車)。所要時間10分~15分、片道料金3.90フラン。
タクシーで・・・到着ロビーの出口にタクシー乗り場がある。市内までの料金は約50フラン ( 35ユーロ )。
 
<ファンマイルのオープン時間>
試合がある日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~01:00
チューリヒで試合がある日、スイスの試合がある日・・~02:00
木曜~土曜日と決勝日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~02:00
( 北に向かって ) 湖の右岸ゾーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・~24:00

<Uefaファンゾーンのオープン時間>
試合がある日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15:00~24:00
チューリヒで試合がある日、スイスの試合がある日・・・・・15:00~01:00
木曜~土曜日と決勝日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15:00~01:00

<ファンマイルとファンゾーンのスタンド販売価格>
セルヴェラ・ソーセージ・・・5フラン
仔牛・豚ソーセージ・・・・・・・6.50フラン
ビール5dl・・・・・・・・・・・・・・・・6フラン
ノンアルコール飲料5dl・・・5フラン
ミックスドリンク・・・・・・・・・・・10フラン

<市内の店舗>
夜中までオープン、日曜の午前中は閉店

<安いレストラン>
-Migros ( ミグロレストラン )
 大きいミグロスーパーに併設されたレストラン。セルフサービス。
-Marché Mövenpick ( マルシェ・メーヴェンピック )
 中央駅構内。
-各デパートの最上階にあるセルフサービス・レストラン
 バーンホフ通り周辺。

チューリヒは、スイス北東部のドイツ語圏に位置している。

41万2000人が住むスイス最大の都市。市の近郊を含めると、人口120万人になる。

スイス経済、金融、貿易の中心地。スイスの大企業100社のうち40社が本部を置く。

2007年9月にオープンした「レツィグルント・スタジアム ( Letzigrund Stadium ) 」は観客3万人を収容できる。

第1回戦、3試合がこのスタジアムで行われる。

6月 9日 ルーマニア対フランス
6月13日 イタリア対ルーマニア
6月17日 フランス対イタリア

ファンゾーンはベルビュー ( Bellevue ) の近くから、チューリヒ湖に沿って設置される。

チューリヒには、「FC チューリヒ ( Zürich ) 」と 「グラスホッパーズ・チューリヒ (Grasshoppers Zürich ) 」がある。

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