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ランビエール カムバックを決意

Keystone

ヴァレー/ヴァリス州出身のフィギュアスケーター、ステファン・ランビエールが7月25日、競技生活に戻ることを発表した。

世界選手権で2度優勝を果たしたランビエールは2010年の冬季オリンピック・バンクーバー大会に出場し、メダル獲得を目指す。

故障は完治せず

 今年24歳になるランビエールは、2008年10月に左内転筋 ( 太ももの内側にある筋肉 ) の故障を理由に引退を表明して以来、トレーニングとアイスショー出演のみに活動を抑えていた。

 故障による痛みはなくならないが、物理療法によってある程度コントロールできるようになったという。そのため、2010年の冬季オリンピック・バンクーバー大会出場を目指して、長年のトレーナーであるペーター・グリュッター氏の指導の下、ジュネーブで週2回トレーニングを行っている。オリンピック終了後の進むべき方向はまだ決めていない。

 7月26日のスイス国営テレビ局ドイツ語放送のスポーツ番組「スポーツパノラマ ( Sportpanorama ) 」で、カナダでのトレーニングおよびセラピーに出発する前にインタビューを受けたランビエールは次のように語った。
「今年はすごくいい年だった。いろいろな土地へ行ってたくさんのショーに出た。氷の上に立つのはいつでも楽しかった。健康にも気を使ってきたし、身体的にもまたオリンピックに出場するためのトレーニングが可能になった」

 また、
「ほかの選手と同じように、僕にとってもオリンピックは最高の経験。そこで金メダルが取れればもっと素晴らしいし、それが実現するように全力を尽くすつもりだ」
 と意欲を見せた。

 一方、ランビエールのライバルでトリノオリンピック金メダル獲得者のロシアのエフゲニー・プルシェンコもいったん競技生活から離れたが、3カ月前からバンクーバー・オリンピック出場を目指してトレーニングを始めた。前出の「スポーツパノラマ」の取材に対し、
「2006年のオリンピック以降、ステファンとはいろいろなアイスショーで共演してきた。僕のトレーナーや友人たちは、ステファンはカムバックするだろうと前々から言っていたし、僕も彼は絶対にカムバックすると思っていた」
 と述べた。また、フィギュアスケート界にとっても良いことだとランビエールの復帰を歓迎した。

小山千早 ( こやまちはや ) 、swissinfo.ch

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