伝統中国医学
伝統中国医学(中医学)は、発祥地の中国では2千年もの歴史を持つ伝統的な医療法だ。元来は東アジアを中心に広がり、とりわけベトナム、韓国、日本で盛んに実践された。これらの国々では時代の流れとともに中国医学をベースにした独自の医療法も発達した。
伝統中国医学の主な治療方法には、伝統的な生薬を用いた療法、鍼灸(しんきゅう)、推拿(すいな、中国整体)や指圧といった手技療法、気功法や太極拳といった運動療法、そして生薬の作用に合わせた食事療法(薬膳)が挙げられる。これらの治療法は伝統中国医学の5本柱と呼ばれている。伝統中国医学は、伝統医学の中でも最も広い地域で行われているもので、特に鍼治療は、今日では世界中で実践されるようになった。伝統中国医学は補完・代替医療とみなされる。この分野における最大の研究機関は、南京にある中国中医科学院だ。
(写真・Tres Camenzind、Ex-press)
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