政府はより多くの女性に職場復帰して欲しいと望んでいるが、給食のないスイスの学校制度や学童保育サービスの遅れなどが、働く母親の障害になっていることも多い。(RTS/swissinfo.ch)
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スイス公共放送は、スイスのフランス語圏に住むある家族の典型的な一日を追った。スイスでは、登校前や昼食時、放課後に子どもを預かる学童保育サービスがほとんどなく、各家庭で対処しなければならないことが多い。キャンディ・アンジェイさんは朝と放課後は、隣人に子どもを預けている。また、行政に頼らずに母親同士で立ち上げた、子どもの昼食用食堂でボランティアもしている。
スイスの学校は一般に、近隣諸国よりも授業時間が短く、校内に昼食を取れる食堂がないことが多い。そのため、働く親の多くは昼食時に子どもを見てくれる人を探さなければならない。都市部では、昼食時や放課後などの学校時間外に子どもを預かる学童保育サービスがあるところもあるが、アンジェイさんの暮らしているような農村部ではあまり充実していない。
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