無礼講「ファスナハト」に浮かれる町で殺害事件
色鮮やかな行進、快活なグッゲン音楽、お面と派手な衣装に身を包んでの居酒屋のはしご。毎年見られるスイスのカーニバル「ファスナハト ( Fasnacht ) 」の模様だ。
しかし、スイス南部の町ロカルノ ( Locarno ) ではすべてのファスナハト行事が中止された。2月2日土曜日、前日に路上で3人から暴行を受けた男性が死亡したためだ。
追悼行進
死亡した男性はティチーノ州出身でチューリヒ大学に通う22歳の学生。金曜日の夜中にロカルノの旧市街の薄暗い路地で3人の若者から暴行を受け、病院に運ばれたが、翌日死亡した。
ロカルノ市長のカルラ・スペツィアリ氏は2日、市が予定していたカーニバルの催し物をすべて中止すると発表。火曜日まで続くはずだったカーニバルは突然の終わりを告げた。同市では3日午後、犠牲者の冥福を祈る行進が行われ、1000人以上が参加した。
容疑者の3人の男性は逮捕されている。クロアチアとボスニア出身の19歳から24歳の若者だが、うち1人はスイス国籍を取得している。
スイスの他の町では例年通り、にぎやかな行進が何千人もの観客を惹きつけた。しかし、各地で物質毀損や暴力行為、交通違反などが相次ぎ、警察は大忙しだったようだ。また、過度の飲酒で運び込まれる人も少なくなかったという。
swissinfo、外電
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