国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会審査部門は8日、ゼップ・ブラッター会長(79)とミシェル・プラティニ副会長(60)に対し、90日間の暫定的な活動停止処分を科したと発表した。期間は最大45日延長される可能性がある。
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ブラッター氏と、欧州サッカー連盟(UEFA)の会長を務めるプラティニ氏は活動停止処分の間、サッカー関連の活動に参加できなくなる。FIFAの倫理委員会は、両氏がスイス検察当局から背任や横領などの疑いで捜査を受けていることを、今回の処分の理由に挙げている。
ブラッター氏は、2011年にプラティニ氏への報酬として、200万スイスフラン(約2.5億円)をFIFAから不正支出した疑いが持たれている。
倫理委員会はまた、フランスのジェローム・バルク事務総長(55)に90日間の活動停止処分、韓国の鄭夢準(チョン・モンジュン)元FIFA副会長(63)に6年間の活動停止処分を下している。ブラッター氏の後任として有力視されていた鄭氏には、さらに10万フランの罰金が言い渡されている。
会長代行はカメルーンのイッサ・ハヤトウ副会長(69)が務める。しかし、英国放送協会(BBC)や英紙サンデー・タイムズは2010年と11年、テレビ放映権および22年W杯カタール大会の開催地決定を巡る汚職にハヤトウ氏が関わっているとの報道をしている。
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ゼップ・ブラッター氏のカラフルな世界
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「恥ずかしがり屋」。ゼップ・ブラッター氏を語る上で、この言葉が使われることはまずない。今年、FIFAの会長辞任を表明したブラッター氏。その任期中の姿を、写真で振り返った。
会長としてFIFAを率いた17年間、国のトップたちと親しげに言葉を交わしていたり、国の民族衣装をまとっていたり、修道女にボールの蹴り方を教えていたりしても、ブラッター氏がカメラの存在を忘れることは無かった。
後任を決める選挙が12月前に行われることはおそらく無いが、後任が誰に決まるにしろ、その人物は収賄行為だけでなく、カリスマ性やエンターテインメント性をも含めた「ブラッター像」と同様の強いイメージを確立するために努力しなければならないだろう。
(文・Thomas Stephens)
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ブラッター会長の辞任 スイス各紙の動揺
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国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長が2日、チューリヒで緊急記者会見を開き辞任を表明した。なぜ再選4日後に辞任を決めたのか?スイスのメディアでは動揺が広がっている。
「会長の座を退くことなど毛頭ないと話していた彼がなぜ突然こうした行動に出たのか?FIFAの幹部の多くが汚職に手を染めていたことについて、自分は関係ないと繰り返し語っていたのにどうして?」と、ターゲス・アンツァイガー紙は問いかける。
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FIFAの複数幹部をチューリヒで逮捕
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スイス警察は27日、米司法省の要請に基づき、国際サッカー連盟(FIFA)の幹部6人を汚職容疑で逮捕した。複数の幹部がFIFAの次期会長選を2日後に控え、チューリヒの高級ホテルに集まっていた。
6人の中には、エドゥアルド・リー(北中米カリブ海サッカー連盟役員、コスタリカサッカー協会会長)も含まれている。スイス司法当局が出した声明によれば、これら幹部は、これまでに9500万フラン(約120億円)を超える賄賂を受け取っていた疑いが持たれている。
スポーツメディアやプロモーション企業は1990年代初期から現在に至るまで、FIFAの職員や幹部、さらにFIFAの下部組織に対しリベートを渡し、見返りに「中南米で開催されるサッカー大会のメディア、マーケティングおよびスポンサーの権利を獲得していた」とされており、現在、ニューヨーク東地区の米連邦地検が捜査を進めている。
逮捕された幹部6人の身柄は現在、スイス国内で拘束されており、近く米国に移送される予定。
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スポーツ界の汚職 スイスは取り締まりを強化
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国際サッカー連盟など、65の国際競技連盟が本部を置くスイス。これらの組織の腐敗行為への対処をめぐり、国際社会はスイスに厳格化を求めている。観測筋によると、厳しい内容の改正法案が連邦議会を通れば、スイスは競技連盟の腐敗との闘いで先頭に立つことになるかもしれない。
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