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赤十字国際委員会がイラク爆弾テロを非難

バグダッドの赤十字国際委員会事務所前の爆弾テロ。 Keystone

バグダッド中心部にある赤十字国際委員会(ICRC、本部ジュネーブ)の事務所前で27日、午前8時半頃(現地時間)車両爆弾による爆発で12人死亡、内2人の現地職員が命を奪われたことを受けて、ICRCはこの行為を指弾し、国際法が遵守されるよう呼びかけた。

赤十字国際委員会が攻撃の標的にされたのは1980年以来、イラクで活動を始めてから攻撃されるのは初めて。ジュネーブ本部、ICRCのノタリ報道官は「ICRCが狙われたことに対して深いショックを受けている」とロイターテレビに語り、「今後の活動についてはまだどうなるか分からない」とした。

連続爆発

 目撃者によると、爆発物を積んだ救急車がICRC事務所を囲むバリケードに突っ込んだとロイター通信は伝えた。バクダッド市内ではその30分後に保険健康省付近で、1時間後にはイラク警察所近くで第3の爆発音が響いた。AFP通信によると赤十字前の爆弾テロでは12人死亡、22人が負傷したが、連続爆発の死亡者は合わせて19人、負傷者68人が今のところ報告されている。

今後の人道支援

 26日には同市でウルフォウィッツ米国防副長官の滞在していたラシッドホテルへのロケット弾攻撃があった。これに続いて、赤十字にまでテロの標的が拡大したことについて国連や人道関係者の間に衝撃が走った。現地にあるICRC広報官、ドマニ氏は「イラク人が少数の人々が行った卑劣な行為の代償を払わされることにならなければいいのだが…しかし、今日の事件は今後の我々のイラクでの活動に影響するのは確かだ」と語っている。

 赤十字国際委員会は20年来イラクでの人道支援活動を続けてきたが、今年8月のバグダッドの国連事務所を狙ったテロの後、バグダッドでのスタッフを減らしていた。


スイス国際放送、 屋山明乃(ややまあけの)

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