新型コロナウイルスの影響により、スイスの国境はどこも閉鎖中だ。国境ゲート周辺は人が往来できないよう赤と白のテープが張り巡らされ、コンクリートのブロックや、丸太、盛られた土など、さまざまな方法で遮断されている。
このコンテンツが公開されたのは、
ロンドン出身。英インディペンデント紙勤務を経て、2005年にスイス・ベルンに移住。スイスの公用語3つを話す。時間を見つけては国内を旅し、パブやレストラン、ジェラート屋でその語学力を発揮している。
1965年スイス生まれ。チューリヒで写真を学んだ後、1989年からフォトジャーナリストとして活動。1990年、スイス人カメラマンの代理店Lookat Photosを設立。世界報道写真財団(オランダ)の世界報道写真コンテストを2度受賞したほか、スイスの奨学金を多数獲得。その作品は多くの展覧会やコレクションで紹介されている。
Thomas Stephens(文)&Thomas Kern(写真編集), (英語からの翻訳・大野瑠衣子)
程度は違っても、伝えたいメッセージはすべて同じだ。外出自粛を意味する「ステイホーム(Stay home)」にほかならない。
世界の多くの国と同じくロックダウン(都市封鎖)へと追い込まれたスイスは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を封じ込めようとあらゆる手段を講じてきた。
そのためスイスの国境は現在、リヒテンシュタインを除くの全ての国からの入国を制限している。スイスの隣国であるフランス、ドイツ、オーストリア、イタリアとの国境には、閉鎖を知らせる標識が目立つように掲げてある。
スイスに入国できるのは、スイス国籍や滞在許可、労働許可を持っている人、スイスを一時的に通過する人だけだ。スイス国民のパートナーであっても、外国人で居住権を持っていなければ入国は拒否される。買い物だけを理由にした国境の通過は100フラン(約1万千円)の罰金が科される。
おすすめの記事
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
続きを読む
おすすめの記事
国境を越えた愛
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部の町クロイツリンゲンと、ドイツのコンスタンツは国境を挟んで隣町だ。新型コロナウイルス危機で両国が国境を封鎖したため、二つの町の間は二重のフェンスで隔てられている。
もっと読む 国境を越えた愛
おすすめの記事
新型コロナ スイスは5万6千人を入国拒否
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦税関事務局は26日、新型コロナウイルスの影響により3月13日にシェンゲン域内の入国制限が始まってから、これまでで約5万6千人が入国を拒否されたと公表した。
もっと読む 新型コロナ スイスは5万6千人を入国拒否
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。