環境活動家からスポンサー批判を受けているスイスの男子テニス界のスター、ロジャー・フェデラー選手が13日、オーストラリアを襲った森林火災の犠牲者に寄付すると発表した。
このコンテンツが公開されたのは、
現在世界ランク3位のフェデラー選手は豪メルボルンでの広報イベントで「私たちが手助けできるのなら、この国で起こっている信じられないような状況に対し、連帯を示すのは良いことだ」と語った。
ツイッターでは最近、#WakeUpRoger(ロジャー、目を覚ませ)というハッシュタグがトレンド入り。フェデラー選手のスポンサー、クレディ・スイスが化石燃料に投資しているとして、環境活動家らがフェデラー選手に「目を覚ませ」などと訴える内容だ。環境活動家グレタ・トゥーンベリさんも欧州の環境団体の投稿をリツイートし、大きな話題になっている。
豪州では12日、男子テニスのATPカップ決勝があり、対戦したラファエル・ナダル選手(スペイン)とノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)が試合後、約45万ユーロ(約5400万円)を森林火災の被害に寄付すると発表。フェデラー選手も「個人的な寄付もする」とコメントした。
環境活動家らの批判に対し、フェデラー選手は声明で「自分のふるまいをきちんと確認すること、若い気候活動家が私たちをそうさせてくれたことに感謝する」と語った。
トゥーンベリさんがリツイートした環境NGO350.orgの投稿は「2016年以来、クレディ・スイスは化石燃料の鉱床探査を行う企業に570億ドルを投資している。これは#ClimateActionとは全く相いれない。ロジャー・フェデラー、これに賛成するのか」という内容だった。
フェデラー選手は声明で「個人として、アスリートとして、そして起業家としての私の責任に関し、注意を促してくれて感謝する。この特権的な立場を使い、重要な問題についてスポンサーと対話していくことに専念する」と答えた。
女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手(米国)も、ニュージーランドで開催されたASBクラシックの優勝賞金を森林火災被害に寄付した。
豪州では20日、四大大会(グランドスラム)の今季初戦となる全豪オープンが開幕する。
38歳のフェデラー選手は全豪オープンで6回優勝している。
おすすめの記事
スイス、国際養子縁組を終了へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、外国籍の子どもの養子縁組を終了する意向を表明した。虐待防止に向けた対策としている。
もっと読む スイス、国際養子縁組を終了へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
おすすめの記事
「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。
もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
おすすめの記事
スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
続きを読む
おすすめの記事
スイスの2019年検索トップはあの人
このコンテンツが公開されたのは、
2019年のスイスにまつわるGoogle検索ワードランキングで、個人部門の1位は歌手の「●●●」だった。
もっと読む スイスの2019年検索トップはあの人
おすすめの記事
ロジャー・フェデラーが記念硬貨に
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦造幣局(Swissmint)は、スイス出身の男子テニスのレジェンド、ロジャー・フェデラー選手の記念コインを作った。存命中の人物を記念コインにしたのは歴史上初めて。2020年1月23日に発行する。
もっと読む ロジャー・フェデラーが記念硬貨に
おすすめの記事
フェデラーの「ステマ」はOK?公正委が見解
このコンテンツが公開されたのは、
スイス広告業界の自主規制機関は、男子テニスのロジャー・フェデラー選手、インフルエンサーのセニア・チュミチェワさんがインスタグラムにアップした投稿はいずれも「ステルスマーケティング」に当たらないとして、消費者団体の苦情を却下した。
もっと読む フェデラーの「ステマ」はOK?公正委が見解
おすすめの記事
クレディ・スイスに別の内偵スキャンダル
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの銀行大手クレディ・スイスで別の内偵スキャンダルが発覚した。今年2月に幹部行員が「許されない」監視下に置かれていたことが分かった。
もっと読む クレディ・スイスに別の内偵スキャンダル
おすすめの記事
スイスの銀行業界 ソーシャルメディアの活用に遅れ
このコンテンツが公開されたのは、
金融関連の比較ウェブサイト「moneyland.ch」がスイスの銀行20行のソーシャルメディアの利用状況を調査した。公表されているデータを用いて、各行の利用状況と各種サイトにおける交流状況に応じて点数をつけた。 その…
もっと読む スイスの銀行業界 ソーシャルメディアの活用に遅れ
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。