アナーキストが戻ってきた
今年の8月初め、ベルン州ジュラ地方にあるサン・ティミエ(Saint-Imier)に、世界中から約3000人のアナーキストたちが集まった。
140年前の1872年、人口4800人のこの小さな工業の町で、反権力主義を旗印に掲げる1864年に結成された第1インターナショナル(国際労働者協会)に続く「国際アナーキスト大会」が開催されたのだった。この大会において、ロシアのミハエル・バクーニーとスイスのジェイムス・ギヨームが主張する自由主義の一派とマルクス主義者が対立を続けた。しかし、この争いに終止符が打たれたのもここだった。
今年2012年、サン・ティミエの住民は、黒い服に身を包んだ自由主義を信奉する人々が続々と集まるのを目にした。この大会では、「自主管理」の社会保障センター、ギリシャの現在の状況や社会的闘争、市民の抵抗運動など多くのテーマが話し合われた(写真、ロジャー・ヴェーリ)
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