12年に一度開催されるスイスの伝統行事「ウンシュプンネン祭外部リンク」が3日 、全日程を終えて幕を閉じた。同祭ではスイスの伝統種目を観客が体験できるコーナーも用意され、観光客らも挑戦した。(Julie Hunt/swissinfo.ch)
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スイス中部のインターラーケンで先月26日から1週間に渡り開催された同祭では、石投げ、スイス相撲のシュヴィンゲン、ゴルフと野球をミックスしたようなスポーツのホルヌッセン 、旗投げなどの体験コーナーが設置され、多くの観客がスイスの伝統スポーツに触れた。
体験コーナーでは一般の観客のほか、およそ1千人の子どもたちがさまざまな伝統スポーツに挑戦。観光客に特に人気だったのは、祭りの目玉種目の一つ、石投げだ。
すでに先史時代からあったと言われる石投げは、200年以上の歴史を持つ 。83.5kgの石を投げて飛距離を競い合うというルールは、1805年の第一回大会開催当時から変わっていない。1808年からは同じ石が「公式の石」として使われていたが、1984年、独立を目指すジュラ地域の分離主義者たちによって盗まれた。2001年、石はいったん開催者の下に返されたが、その後2005年に再び姿を消し、以来、大会ではレプリカが使われている。
(英語からの翻訳・大野瑠衣子)
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ウンシュプンネン祭は13世紀、都市部と農村部の住民の親交を深める目的で開催されたのが起源。1805年、公式に第1回が開かれた後、20世紀半ばから定期的に催されるようになった。現在は石投げ大会だけでなく、スイス相撲のシュウィンゲン、アルプスの伝統衣装やヨーデル、アルプホルン演奏などが披露され、これらイベントの一部はテレビで生放送されている。
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