ハイチの結婚式 とにかく盛大に!
















貧しいことを理由に、ハリウッドスタイルの盛大な結婚式を挙げてはいけないという規則はない。ハイチの人は、南国の人に持ち前の気前良さで、一生の貯えをこの日のためだけに捧げることだってできる。スイス人の写真家、ヴァレリー・ベリスヴィルさんがレンズを通して語る。
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スイス・フランス語圏の地方メディア(活字媒体およびラジオ)でキャリアを開始。2000年、swissinfo.chに生まれ変わる移行期中のスイス国際放送に入社。以降は政治、経済、文化、科学などあらゆるテーマで記事を執筆。ときに短編動画の制作にも携わる。

フォトエディターとして、SWI swissinfo.chでの写真の編集利用と写真家とのコラボレーションを担当。機会があれば、カメラを持って記者に同行する。 チューリヒで写真家として訓練を受け、1989年からフォトジャーナリストとして活動。1990年にスイスの写真家エージェンシー、ルックアット・フォトスを設立。ワールド・プレス・アワードを2度受賞し、スイスの奨学金制度も利用。作品は広く展示され、様々なコレクションに収蔵されている。
Valérie Baeriswyl(写真), Marc-André Miserez(文), Thomas Kern(写真の編集)
ベリスヴィルさんは、スイスにいた時のようにハイチでも結婚式の舞台裏に入り込む。「永遠の愛の誓いに先立つ世界共通のプレリュード、幸福感に入り混じった不安」をカメラに収めるためだ。
「舟にもバイクにも、トラックにもロバにも乗った。農家の結婚式にも、首都ポルトープランスの高級住宅街にあるメレンゲを飾ったような大邸宅や、スラム街の荒れ地の結婚式にも呼ばれて行った。そして、それ以外の中流階級の人たちが借りた、将来を夢見るような貸し会場にも」。ベリスヴィルさんはルポルタージュの前書きにそう綴る。昨年、この作品が評価されロイター通信社から奨学金を受けた。
現在ベリスヴィルさんは、「伝統、島のアメリカナイズ、社会格差、そして日々の抵抗を浮き彫りにする」写真集を出すために出版社を探している。
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