現在ポーランドで開かれているユネスコ世界遺産委員会は9日、福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界文化遺産に登録すると決定した。これまでに登録されたユネスコ世界遺産は1052件。そのうちスイスにある世界遺産は12件で、9件が文化遺産、3件が自然遺産として登録されている。
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英国出身のマルチメディア・ジャーナリスト。2010年にスイスに移住。テレビ、ラジオ、オンラインメディアでの仕事経験を持つ。ビデオジャーナリスト、写真編集者、グラフィックデザイナー、データジャーナリスト、コミュニティ・デベロッパーから成るチームを率いる。専門分野はソーシャルメディア。
Ester Unterfinger , Jo Fahy
石造りのアーケードと石畳の道が続く、古い町並みが残るベルン。中世ヨーロッパの都市の発展モデルとして、1983年に世界文化遺産として登録された。
また、アルプス最大のアレッチ氷河がある地域、「スイスアルプス ユングフラウ―アレッチ」は、2001年に初めて世界遺産に登録された。その壮大な自然の美はもちろん、同地域は山脈の形成や、気候変動が地球に与える影響についての洞察を可能にするとして評価されている。
世界遺産に登録されるには、「顕著な普遍的価値を有する」必要があり、「最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する」などの10の条件のうち、どれか一つを満たしている必要がある。
(英語からの翻訳・説田英香)
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今日、ル・コルビュジエは国際的に影響を与えたアーティスト、建築家、デザイナーとしてスイス国内でもよく知られる存在だ。現在スイスで発行されている10フラン紙幣には、飾り気の無い黒縁メガネをおでこに上げたル・コルビュジエの肖像が描かれている。
しかし、スイスがル・コルビュジエを20世紀の偉大なアーティストであると認めるまでには、とても長い時間が掛かった。ル・コルビュジエ生誕125周年でスイスインフォが2012年に行った取材に対し、アーティスト・デュオのプロンク&レプロンクは「スイスはアーティストが他の国で有名になってから初めて、その人物を認める」(レプロンク)と語っている。
ル・コルビュジエに関する著書がある作家のニコラ・ヴェルダン氏もこう話す。「スイスは、当時すでに有名だったこの建築家のことを、長い間認めようとはしなかった。だから彼もスイスのことを認めなかった」
ル・コルビュジエのそのような姿勢は、回想録やプライベートで残したメモ書きからもわかるという。「ル・コルビュジエはよく『スイス』を批判や失望の言葉と共に語った。彼の不満はジュネーブの国連欧州本部がある『パレ・デ・ナシオン』の建築プロジェクトが拒否されてからさらに強くなった」(ヴェルダン氏)
ヴェルダン氏はそんなル・コルビュジエを「ミステリアスで謎の多い」人物と表現している。
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