ヒット作「ヒックとドラゴン」のチーフアニメーター、シモン・オットー氏はスイス人だ。ザンクト・ガレン出身だが、米国在住歴は21年にのぼる。このほど地元小学校の子供たちに、制作現場の裏話を語った。
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2019/02/15 11:00
オットー氏は銀行でキャリアをスタートした後、仏パリにある有名な映像スクール「ゴブラン(GOBELINS)外部リンク 」でアニメーション作りを学んだ。1997年にアニメーション映画制作のドリームワークス外部リンク のスタジオに加わり、活躍を続けている。
SRF
オットー氏は「プリンス・オブ・エジプト」、アードマン・アニメーションズとの共同作「きれいな涙 スピリット」、「マウス・タウン ロディとリタの大冒険」、「森のリトル・ギャング」の制作に関わったあと、「ヒックとドラゴン」シリーズの制作に加わった。三部作の第1作に対して、2011年に米国の映像特殊効果の業界団体「視覚効果協会」のVESアワードを受賞外部リンク した。
ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)はチューリヒに滞在中のオットー氏にインタビュー。「ヒックとドラゴン」の監督の一人、ディーン・デュボワ氏にも話を聞いた。(映画クリップはドリームワークス社提供)
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漫画はスイスの発明品だ。だが国内市場が小さ過ぎるために、これまでスイスの漫画界が際立った輝きを見せることはなかった。だが近い将来、変化が起きるかもしれない。ジュネーブの漫画界に勢いが出てきたことや、漫画の豊かな歴史に光を当てる膨大で貴重なコレクションが間もなく一般公開される予定だからだ。
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スイスでコスプレ!ファンタジー・バーゼルへようこそ
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バーゼルにあるイベント会場「メッセバーゼル」で4月29日から5月1日の3日間、「ファンタジー・バーゼル」が開催された。第2回目となった同イベントには何千人にも及ぶマンガ、映画ファン、コスプレイヤーが集結し、大盛況のうちに幕を閉じた。
約5万平方メートルの会場に設置された各ブースでは、ゲームやVR体験、映画上映、コスプレ大会、アーティストによるライブペインティングなどが行われ、約4万3千人の来場者を楽しませた。
SF映画「スター・ウォーズ」の背景を模したスイスで過去最大の壁紙や、同作品に登場する機動歩兵ストームトルーパー80人の登場に歓喜したのは同映画のファンだけではないだろう。またコスプレ大会では漫画やアニメ、映画、ゲームのキャラクターに扮した国内外のベスト・コスプレイヤーたちがその高いクオリティーで来場者の目を楽しませた。
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スイス人と日本人デュオ 映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」にサントラ提供
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チューリヒを拠点に活動するスイス人と日本人のエレクトロ・ポップ・デュオ「ティム&プーマミミ」の楽曲が、現在公開中のハリウッド映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」の劇判に使用されている。
「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、1989年に発表された士郎正宗の近未来SF漫画「攻殻機動隊」を原作としたハリウッド映画。90年代に人気を呼んだ原作漫画にはカルトなファンも世界的に多い。実写映画化にあたり、同作品に登場する草薙素子役をスカーレット・ヨハンソン、荒巻部長役を北野武が演じることでも話題となった。
この作品の劇伴として使用されているのが、スイス人と日本人のエレクトロ・ポップ・デュオ「ティム&プーマミミ」の「Acchi Kocchi」と「Ohayo Baby」の2曲だ。
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作品「クルジェットとしての僕の人生」は、カンヌ国際映画祭の監督週間部門においてワールドプレミアで、もう一つのスイスアニメ作品「Bei Wind und Wetter(仮訳・どんな天気のときも)」(レモ・シェラー監督)は…
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スイス最大の国際アニメ映画祭「ファントシュ」、日本から4作品がノミネート
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スイスの国際アニメーション映画祭ファントシュ(Fantoche)」が今月6日から11日までスイス北部の町バーデンで開催されている。14回目を迎える今年は昨年を上回る79カ国から1394本の短編アニメーション映画の応募があり、日本からは4作品が国際コンペティション部門の最終選考に残った。フェスティバル・ディレクターのアネッテ・シンドラーさんと映画監督4人に話を聞いた。
ファントシュのメインである「国際コンペティション部門」と「スイス・コンペティション部門」の二つのコンペに応募された1394作品のうち、49本が最終選考に残った。
国際コンペ部門に残った27本のうち日本からの作品は、岡崎恵理監督の「FEED」(6分53秒)、キム・ハケン監督の「Jungle Taxi」(7分44秒)、グ・ジエ監督の「I Can See You」(10分49秒)、トマシュ・ポパカル監督の「Black」(14分)の4本だ。
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